雨のち晴れ稀に恋⑵ (ページ38)

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【番外編】素敵なオンニページ38

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ｿﾖﾝ｢ふふ、Aちゃん勘違いしてるでしょ｣

『え？』

今日は珍しい1人でのお仕事。
有名なコスメをPRするための写真撮影をする。
そのため楽屋にはメイクをしてくれるソヨンさんと
スタイリストのオンニが2人とマネージャーだけ
いつものキツキツの楽屋を考えると少し寂しいが
それが逆に新鮮さを生み出していてちょっとワクワクする。

『勘違いって何のことですか？』

メイクをしてもらっている私は
恐る恐る鏡に映るソヨンさんに目線を向けると
ソヨンさんは穏やかな笑顔で微笑んだ。

ｿﾖﾝ｢私、ジョンハンとは何も無いのよ｣

『え？』

ｿﾖﾝ｢付き合ってるんでしょ？ふたり｣

ソヨンさんの言葉にハッとして
辺りを見渡すがみんな自分の仕事に集中しているのか
私たちの話は聞いてない様子。

ｿﾖﾝ｢大丈夫よ、私口堅いから｣

『えっと、』

ｿﾖﾝ｢スングァンは誤解してるの、
私が付き合ってたのはジョンハンの従兄弟よ｣

『そうなんですか！？』

ｿﾖﾝ｢ふふ、やっぱり誤解してた｣

『あ、……すみません』

ｿﾖﾝ｢ううん、気にしないで｣

『……はい』

どこか心の奥で突っかかっていたモヤモヤ。
そんな私をみて心の底に気づいてソヨンさんは
こうやってちゃんと話をしてくれたのだ。

『あの！』

ｿﾖﾝ｢ん？｣

『……オンニって呼んでもいいですか？』

そう言うとソヨンさんは持っていた筆を
綺麗に私の頬にのせながら''もちろん''と
世界中の人間が見とれるほどの笑顔を浮かべた。

こうして、私には素敵なオンニができたのだ。

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JH｢んで、俺の連絡は返さなかったって事か｣

『いや、だってオンニの話めっちゃくちゃ面白いんだよ』

JH｢ふーん｣

『てか、ジョンハンの従兄弟ってどんな人なの？
あのオンニが惚れた人、気になるかも』

JH｢ダメ｣

『なんでよ』

JH｢……ヒョンかっこいいから｣

『っぷ！』

JH｢ヤー、笑うな｣

『大丈夫だって、私にはジョンハンが
一番カッコイイ良く見えてるから』

JH｢……っ｣

パボと聞こえた時には
ジョンハンは私の唇を捕まえていて
私はこたえるように
必死について行くしかできなかった。

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JH｢てか、ヒョンまだソヨンヌナの事好きだよ｣

『え！？ってことは』

JH｢まぁ、もしかしたらあるかもな｣