雨のち晴れ稀に恋⑵ (ページ36)

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【番外編】練習生5 ページ36

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JH｢別に俺はお前を認めて無いわけじゃない｣

『？』

JH｢……ただ｣

『ただ？』

JH｢ムカついただけ｣

『ん？』

こいつは喧嘩をしにここに来たのか？
スンチョルは喧嘩をさせようとしているのか？
やー、チェスンチョル覚えとけよ

『マジで意味わかんない！』

JH｢お前のせいで俺は髪を伸ばすことになって！
はぁ、ほんとに早く切りたい｣

『なに？そんな理由で私の事避けてたの！？』

JH｢そんな理由！？俺には大事なんだよ！
バランス的に1人はロングヘアにしようって
会社が勝手に決めて、なんで俺なんだよ

……毎日乾かすのめんどくさいし、似合ってないし
アッパにはいつ切るんだって言われるし｣

ボソボソと声が小さくなるジョンハンに呆れた。
そんな理由で私を避けていたのか
てっきり私がなにか大それたことを
ジョンハンにしてしまったのではないかと
必要以上に気にしていた自分が馬鹿らしくなった。

それに、

『めちゃくちゃ似合ってるし』

JH｢……は？｣

『他の人とかと比べたら失礼だけど
普通に綺麗だし、なんなら女の私でも見惚れるぐらい
きっと私が居なくても
ジョンハンはロングヘアにさせられるよ。きっと』

さっきまでこの世の終わりみたいな顔で
話していたジョンハンの顔がパッとあがった
驚きがまんま顔に出てるって感じ

『何をそんなに嫌がってるか知らないけど
めちゃくちゃ綺麗だしかっこいいよ。
そんな皮肉な表情してたらもったいない』

JH｢……チンチャ？｣

ムカつくけどホントの事だから''チンチャ''と一言だけ返すと
ジョンハンは今まで1度も私に見せたことない顔で微笑んだ。

『……反則でしょ』

率直にずるい、そう感じた。
これが世にいうギャップというやつなら
とんでもない存在を見つけてしまった気分になる。

JH｢ヒヒ、Aや。｣

『なによ、ユンジョンハン』

JH｢お前、気に入った。｣

．

．

あの日を境にジョンハンの態度は一気に変わっていった。
二重人格レベルいや、絶対人変わってない？
っていうレベルで絡んでくるし連絡もしてくる。
心を許した人間への愛が凄い人
ジョンハンを語るのはこの言葉で充分だろう。

この後聞かされた事実なのだが

SC｢あれ嘘、俺がスニョンに頼んだんだよ｣

『はあ！？』

HS｢ヌナごめんㅠ｣