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プレディス? ページ4









『……プレディス?』







私、この事務所知ってる。
AFTERSCHOOL先輩の事務所だ。
名刺に目線を落とすと
そこには本当に取締役の文字









『オットッケヨ?』





「タレコミがあったんだ。ここの元練習生から」







聞くところによると
ここを逃げ出した練習生の中に
プレディスの社員と知り合いの人がいたらしく
その人がこの事務所はおかしいと密告してくれたらしい。







誰かわからないけど、勇気持った行動に感謝しかない。



















「調べてみたらこの会社は実際には存在しない。
もしかしたら最近流行っている詐欺じゃないかと」




『……なるほど』




「おい!てめぇら!!ふざけてんのか!?」










男の声に反応してしまい肩をあげると
社長さんはクズ男を捕まえていた男の人達に
外に連れて出るよう指示をした。










ッパタン









急に静かになった練習室。









『警察に行くんですか?』




「彼らが行ってくれてる」




『……帰らないんですか?』




「……君が、夢を諦めるなら帰るよ」




『それはどういう事ですか?』











社長さんの言葉に首を傾げる。













「うちにきてもう一度夢を追いかけないか?」




『……っ』




「今すぐ僕を信じれなくてもいい。
でもきっと君は乗り越えれる」










目から1粒の涙が零れた。










デビューという目標を一生懸命追いかけてきて
高すぎる壁にぶち当たり跳ね返され
すぐ引き返そうとしている自分が恥ずかしく思えた。










もう一度挑戦したい。
今度こそ、壁に跳ね返されても乗り越えたい。
そう思うには社長さんが言っていた時間は
必要なかった。










社長さんの目を見るとあの男とは違う心が見え
いつの間にか恐怖も消えていた。
この人が持っているオーラ、ついて行きたいと思った。














『社長さん』




「はい、」




『……信じてもいいですか?』




「これからの君次第ですが、……いいと思います」




『私、絶対夢つかみます。』




「頑張りましょう。ようこそ、プレディスへ」
























なんてことがあり、
その後メンバー達と打ち解けるのにもひと悶着ありで
走りっぱなしだけど毎日が楽しくて
あの頃の思い出は少しずつ薄れていって
これからも楽しい日々がずっと続くと思っていたのに
























なぜ、邪魔をするの?

そろそろ本当のこと→←重く閉ざされていたドア



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作者名:コンジョン | 作成日時:2023年2月8日 20時

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