雨のち晴れ稀に恋⑵ (ページ29)

今日:25 hit、昨日:24 hit、合計:149,975 hit

永遠と続きますようにページ29

．

『今、なんて？』

歩行者道路の真ん中だとか
周りに誰もいなくて良かったとか
ここ外だよとかもうどうでも良くて
ただ、聞き間違えないようにもう一度耳を傾ける。

．

JH「Aが好きだよ」

『ドッキリ？』

JH「俺がドッキリでこんなこと言うと思う？」

『……言わないですよね』

冗談でもジョンハンの口から
私のことを好きという単語は聞いたことがない。
だとしたらほんとに？

ジョンハンも私のこと想ってくれてるってこと？
こんな嬉しいことあってもいいの？
まだ状況を上手く理解出来てないけど
この繋がってる手が離れないように強く握る。

『わ、わたしも！』

JH「え？」

『私もジョンハンが好きだよ』

今度はジョンハンが驚いていて
目ん玉が落ちそうなぐらい目を開いている。
お互い状況が分からずオドオドしている光景は
ほかのメンバーが見たら笑わられるだろうか

『……っはは』

JH「え？シュアは？」

『シュア？シュアは友達でしょ？』

JH「……(アイツやりやがったな)」

『ジョンハン？』

JH「アニ、ケンチャナ。ちょっと待って」

『うん』

JH「俺はお前が好き、お前は俺が好きってこと？」

『うん。そう言ってるじゃん……ってわぁ！』

飛びついてきた体に耐えきれず後ろに倒れそうになったが
それをわかっていたのかジョンハンの手は
私の腰にまわっていてそれがまた私をときめかす。

JH「あー、オットッケ、チンチャ嬉しい」

『私も！』

温かい背中に手を回し同じように抱きしめると
ジョンハンの声が耳元で聞こえる。

JH「愛してる。世界中の誰よりも」

『私も愛してる』

．

ここから始まる愛が明るい未来が
永遠と続きますように

fin