雨のち晴れ稀に恋⑵ (ページ27)

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全力で踊終わった後ページ27

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ッキュッキュ！

〜♪〜♪♪

練習室に響くシューズの音。
これが14人揃うとすごく気持ちがいい。
それを想像しながら踊ると勝手に足が動いていく

何回目の어쩌나が終わったんだろう。
時計を見るとディノを見送って2時間が経とうとしていた。

『っもう1回』

〜♪〜♪♪

再生ボタンを押すと音楽が流れ出す。
もうダンスは完璧に覚えたのに
休むのが怖いから踊り続ける。
このまま疲れて寝るのが1番いい。

ッキュ！

『ーふ、』

全力で踊り終わった後の爽快さはすごくいい。
倒れて天井を見上げて息を整える。
今日はこの辺が限界かもなんて思っていても
ぶっ続けで踊ってすぐにすぐ立ち上がる体力は
さすがの私でももう持っていない。
もう少し息が整うまでこのままでいよう。
そう思い、ゆっくり目を閉じた。

．

．

『……っん？』

何だか温かいし、落ち着く匂いがする。
それにゆらゆらと揺れてる感じ。
意識が朦朧とする中で現状を理解しようと頭を動かす。

JH「起きた？」

『え？』

何故がいるはずのない声に驚き
意識がはっきりとすると目の前には見慣れた頭部

ジョンハン？

……ってかなんで私おんぶされてんの！？

JH「動くなよ、落とすぞ」

『わ、私歩けるよ！』

JH「いいから」

『けど！』

JH「うるっさい」

慌てて降りようとする私にジョンハンは静かに怒った。
今すぐ降りるならそこの溝に落とすと脅迫まで

ねぇ、ジョンハン
久しぶりに話す会話がこれって。
しかもちょっと機嫌悪いのムカつく。

JH「ヤー！髪引っ張るなよ！」

『ジョンハンが悪いもん』

JH「……わかってる」

『ジョンハンのパボ』

JH「うん」

『ジョンハンのアホ』

JH「うん」

『……ジョンハン、

ソヨンさんのこと好きなの？』

私の質問にジョンハンの足が止まった。
自分で聞いたのに、答えを聞くのが怖くて
ジョンハンの肩に顔を隠す。

本当はずっと考えてた。ダンスしたって頭から離れない。
私の中はこんなにもジョンハンでいっぱいなんだよ

毎日、毎日、毎日ジョンハンでいっぱいなんだよ。