少し前の話 ページ1
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これは、私が今の事務所に移る少し前のお話。
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｢なんだその態度は｣
デビューという目標を達成するために
毎日寝る時間も惜しんで練習をしていた時代
朝も夜も分からなくなるぐらい
けれど、私達に芽は出ずに時は過ぎていった。
｢……ッもうできません！｣
次から次へと仲間が消えていった。
今の私ならすぐ判断できることが
あの頃の私はその判断する機能が麻痺していた。
だから、あの事務所はおかしい事に気づけなかった。
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事務所のオーディションを受けた時、
練習生は大変だっと言われてはいたが
私を含め初めて事務所に入る子達が多く
またみんな幼かった。
だから、この環境が普通だと思っていたし
これを耐えたらデビューできるんだと
逆に希望を抱いていた。
｢なんだその目は！！｣
｢これができるまでご飯抜きだ！！｣
｢お前らほんとにデビューする気あんのか！？｣
私が入った事務所は小さい事務所だった。
あまりいい噂はなかったらしいが
その声は当時の私たちには届かず練習に明け暮れた
先生はできるまで睡眠、食事を禁止する方針で
休みの日は20時間ぶっ続けで踊らされていた事もある
そして先生はずっとは練習室にいなかった
部屋についた監視カメラで見ていると言って
来ない日もあった。
けれど練習を辞めたら怒られると、私達は踊った。
それだけ練習すれば倒れて行く子達もいたが
その子達は別室へ連れていかれ
そのまま消えていくのが当たり前だった。
だから、私達は必死で練習について行った。
倒れたら終わりだって
そんなある日、ついに怪我人がでた。
ダンスの練習中に上手く踊れず
たまたま見ていた先生がその子の頬を殴ったのだ。
乾いた音が練習を止めた。
何が起こったのかがよく分からなかった
だけど目の前で頬を押さえないている子がいる。
｢あー、チンチャ。これはお前らが悪いんだからな｣
その日から先生は手をあげるようになった
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ッパシン！
｢この出来損ないが！！！｣
辞めると泣き叫ぶ子もいたが
練習部屋から勝手に出ることは出来ず
気づいた時にはほぼ監 禁状態だった。
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続編飛んでいただきありがとうございます！
ここからは少し主人公の過去を書いていきます！
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作者名：コンジョン
| 作成日時：2023年2月8日 20時
