どんなに逆ナンっぽくても本人が違うと言ったら違う! ページ28
アーヤside
みんなと別れると、私は迷わずにクレープ屋の屋台に一直線!
結構屋台にはクレープ屋があるものだって思ってる。
お手軽に作れるし、美味しいし!
幸いにもあまり並んでなかったから、すぐに注文の順番が回ってきた。
「ハムサラダ&ウインナーをください。」
本当はお店のオススメのバナナ&イチゴ&チョコクリームを食べたかったんだけどお昼ご飯だし、我慢。
あとで買いにこようかな?
さっきの場所に戻ったけど、まだ誰もいなかった。
他の屋台はかなり混んでいるからね。
あ、席取りしておこうっと。
私はちょうど空いていた4人席に座った。
みんなまだかなぁ?
「あのぉ、すいませーん。」
急に声をかけられてびっくりしつつも私は声がした方に振り向いた。
そこには同年代くらいの浴衣姿の女子が2人立っていた。
「こんにちは。どうかしましたか?」
私が笑顔で答えるとその2人は顔を赤くしつつもパッと笑顔になった。
「えっと、お昼食べたいんですけど席が空いてなくてぇ。」
「良かったら、一緒に食べませんかぁ?」
うーん。
真人達も居るからなぁ。
「実は一緒に来ている友達がいるんだ。それで、今待ってるとこ。でも君達が座りたいなら譲るよ。」
そう言って席から離れようとすると浴衣を引っ張られた。
「そう言わずに食べましょ!」
「まだ友達も来てないじゃないですかぁ!」
もうちょっとで来ちゃうよ。
「僕は友達と食べたいんだ。」
「じゃあ友達の方もぜひ一緒に!」
全然諦めてくれない。
しょうがない、奥の手だ。
「悪いけど、今日は久しぶりに友達と遊べる機会なんだ。だから友達を優先させたい。でもそこまで言うなら。」
私は地面に11桁の数字を書く。
「これ、僕の電話番号。今日の夜くらいに電話してくれたら出るから。また遊ぼ。あ、電話番号はちゃんと消しといてね。」
そう言ってその場を立ち去ると木の陰から3人が出てきた。
「逆ナンか。」
「碧斗の時は誰がどう見てもイケメンだしね。」
「あの2人、一瞬でお前のファンだぜ?」
ちょっと、これでも大変だったんだからね!
それに逆ナンじゃないよ、ただ話しかけてきただけ!
そんなにイケメンじゃない!
「でも電話番号はどうした?」
「ん。彩ってスマホ持ってないもんね。」
あー、それはね。
「テキトーに書いた。」
そう言った途端に3人は顔を見合わせる。
「かわいそ。」
もう!
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ホワイトノート(プロフ) - にゃんこさん» ありがとうございます!私もそういう系が好みなんです! (2018年11月30日 23時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - とても面白い!アイドルで怪盗とか一番好き...!更新頑張ってください! (2018年11月28日 19時) (レス) id: 77b2230119 (このIDを非表示/違反報告)
花園彩葉(プロフ) - ホワイトノートさん» ありがとうございます! (2018年11月21日 17時) (レス) id: 8e8c163b83 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトノート(プロフ) - 花園彩葉さん» 良いですよ。わざわざありがとうございます。 (2018年11月19日 19時) (レス) id: 0b7cfa20f4 (このIDを非表示/違反報告)
花園彩葉(プロフ) - こんにちは。ホワイトノート様の作品、企画に入れさせていただいてもよろしいでしょうか? (2018年11月18日 14時) (レス) id: 8e8c163b83 (このIDを非表示/違反報告)
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