第69話 真開く恋をしようとも ページ23
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セブルス君は風邪が治りようやく復帰した。ようやくと言っても実際セブルス君が寝込んでいたのは僅か１日だったのだが、私の感覚ではその１日ですら長く感じたという事である。
セブルス君がいない生活は思った以上に私を翻弄した。どうもいつもの調子がでないのである。
やはりリリーもセブルス君が居ないのは寂しい様子だった。
ぽっかりと空いた一席は、誰が代わりに埋められようか。
なあセブルス君。
リリーは君にいてほしいんだって。
君も想い人に少なからず影響をもたらせているのだから、もっと自信を持てばいいのに。
−−−−
ポッターは、セブルス君とリリーが一緒にいるところを目にすると決まって邪魔をした。
しかしポッターに言われて大人しくやめる２人ではないので、日々いたちごっこである。
…そんなポッターを見て、分からなくもないと正直思った。
好きで好きで堪らない相手がどんなに愛を囁こうが自分には見向きもしないというのに、ただ幼馴染というだけであの男は少女の隣を許され、あの可憐な笑顔を惜しみなく振りまかれるのだ。
羨ましいに決まっている。
ああ、また「羨ましい」だ。
人間は常に誰かを妬みながら生活をしているのだろう。
この議題は私がいくら考えたところで、答えに行き着くことはないのだ。
そこへ、肉食獣にも勝るギラついた目をした、見覚えのある鳥の巣頭が走り出した。
「やあリリー！僕の麗しい白百合！！君の可憐さに僕は胸が張り裂けそうさ！まるで僕達は巡り会うために生まれてきたのだと思わないかい？」
「ッいきなり何するんだ！！」
笑顔をキープしたまま、ポッターは走った。
流れるような動きでセブルス君にだけ被害が出るように２人の間に入り、よろめいたセブルス君を押しのける。リリーの手を優しくしっかりと握るまでが一連の流れである。
「ポッター、あっちへ行ってちょうだい！いい加減鬱陶しいわ！！」
「貴方、よくそんな台詞がスムーズに出てくるね。本当に同い年？」
「つまりAは僕のセリフが古臭いと言いたいわけだね？君とうとう歯にものをを着せなくなったな…今までの偉そうな物言いが嘘のようだね。それ君の素の口調だろ？僕への遠慮はどこへ置いてきたんだい」
「そんなものとうに捨ててしまったわ。貴方に取り繕ってなんになるの？貴方が私に何かもたらしてくれるというのなら別だけれど」
「そう、それだよ畜生！どっちにしろ腹たつな！」
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亜京目(プロフ) - 有難うございます！ストレートな褒め言葉に顔のニヤケが収まりません…これからもよろしくお願いします。 (2018年12月4日 20時) (
レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - こんにちは、初コメ失礼致します。物語の設定とか描写の仕方がドストライク過ぎてとても好きです(^^) これからも更新楽しみにしてます。体調など崩されぬようご自愛くださいませ。 (2018年12月2日 14時) (レス) id: 1a92e170c3 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 雨さん» コメント有難うございます。最近の話の流れが難しく、四苦八苦しながら更新している状態です。ですが必ずまとめてみせます。これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2018年9月22日 16時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 頑張ってください！更新楽しみにしてます！ (2018年9月17日 21時) (レス) id: cd068f5c5f (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - fairy taleさん» 暖かいお言葉をありがとうございます。自分の好きなように書いている物を読んで頂いていること、誠に感謝しております。これからもどうぞご愛読の方よろしくお願い致します。 (2018年8月29日 20時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜京目 | 作成日時：2018年8月17日 22時
