１５. 最低だあんた ページ16
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そう思っていると横からヌッと黒くて大きな影が出てきて、三橋くんの手を掴んで離してくれた。庇われた背のお陰で三橋くんが全く見えない。この人たちすごく背が高いんだなあ。
「あー、ごめんね。コイツほっといていいから。俺は伊藤真司。俺らと同じ学校だよね？」
私を背中気庇ってくれた人は伊藤くんというらしい。柔らかい微笑みから溢れ出る良い人オーラ。こちらを気遣うような真摯な眼差し。
あ、この人いい人だ。直感的にそう思った。
「はいっ、理子ちゃんと同じ５組です！」
「はうぁ…ッ…」
「えぇ……？」
…と思ったのに、この人も少し変な人だった。
何故か上を向いて動かなくなってしまった伊藤くん。もう理子ちゃんたすけて。このツッパリ達が独特過ぎて分からない…
道場へ着き、理子ちゃんは三橋くんと伊藤くんに本当のことを話した。
私はそれを理子ちゃんの隣で黙って聞いていた。
理子ちゃんのお父さんの変な茶々入れに吹き出しそうなところをグッとこらえたのは余談である。
でもなんで引き受けちゃったの…というところは三橋くんと同意見だ。武闘家の意地ってやつかな。
伊藤くんは快く承諾してくれたが、三橋くんは非協力的な態度を見せた。三橋くんって自分に関係ない事にはとことん興味ないのね。
「三橋くん…私からもなんとかお願いできませんか」
「ん〜いくらAちゃんの頼みとはいえ、俺にメリットがないんだよなぁ。……あっそうだ！Aちゃんがおっぱ「テメェ言わせねぇぞ！」いででで！いてぇっつの！」
三橋くんが何か言いかけるや否や、その無駄に整った顔に伊藤くんが絞め技をかけた。
「なァにすんだよやめろ！！」
「テメェ三橋！Aちゃんに向かって何言ってんだよ！」
「そうよ！Aちゃんを邪な目で見ないで！」
「何だよ寄ってたかって！！ちょっとぐれェいいじゃねぇかよ！減るもんじゃねぇしよ！伊藤もホントは触ってみたいくせに！！」
「っな、お前！そんなわけねぇだろ！違うからねAちゃん！！」
「はい、わかってます……平気ですから」
…最低だあんた。
確かに減らねェが私の中の何かが確実にすり減るわ。まずそう易々と触らせないから。
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亜京目(プロフ) - バーコードさん» 題名考えるの好きなので嬉しいです。うちの夢主ちゃんは実は根が割とガラ悪めなんですが大和撫子に憧れてやまない面白い子です。本編でああは言ってますがなるべくしてツッパったようにも思えます(笑)。これからもよろしくお願いします。 (2018年12月22日 15時) (
レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
バーコード(プロフ) - 題名が気になって読み始めたのですが夢主ちゃんがなんだろ、こう……素敵です。スケバンのときと大和撫子を目指すときの差(？)が可愛らしいです。トプ画も上手で一気に惹かれました。更新頑張ってください！ (2018年12月21日 23時) (レス) id: 936b702791 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 最近ドラマでは相良がたくさん登場していて嬉しいですね！読んで下さりありがとうございます。甘々な狂犬も良いですね！ (2018年12月11日 19時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 相良様今日から俺はの中で一番大好き格好良過ぎ 溺愛されたいって思う位好き(ドラマ終わったら相良様ロスになりそう) (2018年12月11日 18時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 第一部隊さん» いえいえ！ずっと作りたいな〜と思っていたところだったので！ドラマはもう直ぐ終わってしまいますが、この作品も頑張ります！ (2018年12月10日 18時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜京目 | 作成日時：2018年12月10日 13時
