第47話 レース若しくは蜘蛛の巣 ページ48
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クリスマス当日となり、私は朝からプレゼントの開封に勤しんでいた。
「Aお嬢様、新しく贈りものが届いておりました！」
「えっまた？ 数分前に同じ台詞を聞いた気がするんだけど……ありがとう、ベッドの脇に置いておいて」
「かしこまりました！」
プレゼントはひっきりなしにヒェツキーが運んでくた。A家の名の力か、今までも多少はプレゼントを貰う事はあった。
それでも、今年はホグワーツに入って顔見知りがそこそこできた所為か、数が去年の比ではない。
自分が送っていない人の物もある。
……後でクリスマスカードでも送っとけばいいか。
一度聞いたことがある、……ような気がする名前もあるのだが、どれもこれも親しくした覚えはない。名前を見てもぼんやりと顔のシルエットが頭に浮かぶものの、対して話したこともない。
私は基本的に自寮の生徒たちから嫌われるか怖がられるかしているから、おそらくこれもまたお貴族様特有のお付き合いというものだ。
つまりプレゼントを贈られる理由は純粋な好意ではないという事だ。はてさて、どんなものが入っていることやら…。
そんな訳で、私のクリスマスはプレゼントの仕分けから始まったのである。
「これと、あとこれも知らない人、これは…確か父親の友人さんだった様な、違ったような…。」
「…ヒェツキー、君さ、___家の坊ちゃんって知ってる？………あ、そうなんだ。やっぱり直接会ったことはないよね。手紙のやり取すらしてないし」
次々と仕分けていくと、不意に目にとまる、
細やかで美しいレース模様が施された包装紙。
それは指輪のケースほどの小さな箱だった。
手にとって箱を裏返しても相手の名前はない。
「ん？これ名前書いてない…？」
「お嬢様！それを開けてはいけません！！」
「ッヒェツキー！？」
突然大声をあげたヒェツキーに箱を乱暴に奪い取られた。彼らしくもなく血相を変えた様子に私は目を丸くした。
彼は絶対に渡すものかと、鬼気迫る様子で箱を自らの背に庇った。私は彼から箱を取り戻そうという気にはなれなかった。しかし、いきなりの事にかなり困惑していた。
「これには呪いがかけられています！！絶対に開けてはいけません！」
「呪い！？ 物騒だな！？」
「お嬢様の目が増えたり舌が伸びたりしてもよろしいのならばヒェツキーは止めません！！」
「ちっともよろしくないですね！」
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第48話 久方ぶりのホットティー→←第46話 目だけの脅迫なんて
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亜京目(プロフ) - キュウさん» いえいえ、お気になさらず。よかったらこちらの小説もどうですか(笑) (2019年5月3日 22時) (
レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - すみません！！コメントする小説間違えてしまいました！！ (2019年5月3日 22時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - ちょくちょく夢主の名前と苗字？が反対になってますよ〜 (2019年5月3日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
青鯖(プロフ) - 亜京目さん» ようこそ文スト沼へ( ^ω^ ) (2018年10月24日 20時) (レス) id: c8be7af1d7 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 青鯖さん» 最近友人に漫画を借りて一から読みました。文ストは初心者です。まんまと沼にハマりました… (2018年10月24日 20時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜京目 | 作成日時：2018年6月18日 15時
