第42話 運命の道は壊せるさ ページ42
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＿ハロウィン、ねえ。
私はかぼちゃジュースを呷りながら、どうりで彼らの悪戯がいつもより手の込んだものだったわけだ、と一人納得した。
1日のうちにちょこちょこと小さな嫌がらせをされ、長い休み時間や放課後に大きくて厄介な悪戯を仕掛けるのが彼らの主流だった。
そして、そのメインの悪戯は、今日は放課後に仕掛けられた。
セブルス君と教室を出て、最初の角を曲がった瞬間、ぬめぬめしたスライムのようなものを頭から被った。それだけではない。そのスライムは、目に優しくないギラギラの蛍光色だったのだ。
ブルー、レッド、イエロー eto……
数秒ごとに全身の色が変わるセブルス君は見ていてシュールだったが、私も同じ有様なのだから笑えない。
こうして目を丸くしているうちに現れたのは、憎たらしく笑う奴らの顔。
あちらは楽しそうで結構なことだが、嗚呼またか、というのが私の本音である。よくもまあ飽きずに毎日毎日…
半透明でベタベタしていて、不快感を催す嫌な匂い。とてもじゃないが、耐えられなかった。
奴らとセブルス君が暴言混じりに言葉を交わし終えて、奴らが立ち去った瞬間にセブルス君と声を揃えて、最近習ったばかりのスコージファイ(清めよ)を唱えたことは記憶に新しい。この時の呪文の出来栄えは完璧だった。やはり呪文は感情を込めたほうが成功するらしい。私の心の中の言葉を代弁するならば消えろこのスライムもどきめ、だろうか。
駆けつけたリリーはもうスライムなんか付いていないのに、私の顔をハンカチでゴシゴシと皮が剥けるくらい擦った。少し痛かったけど、同じことをされて若干赤くなったセブルス君を見れたからそれでよしとしよう。談話室に帰ったら思う存分からかってやるつもりだ。
私もセブルス君も、行事ごとに乗っかるような性格ではないから、黙々とテーブルに並んだ煌びやかな菓子の数々を網羅していった。
セブルス君に、「Aを見ていて胸焼けをおこした…」と睨まれたのは余談である。
ポケットから発見したミント味の飴を渡したらすぐに舐め始めたから、相当気分が悪かったらしい。
何となく彼を一瞬だけ覗けば、偶然にも目があった。
彼は慌てたように前を向いたが、あまりに驚いた私はそのまま彼を見つめていた。
何を心配していたんだ私は。
彼が遠い？
彼は私の隣を歩いているじゃないか。
彼が道から逸れようとしたその時は、引きずってでも連れて行くのが、私の役目じゃないか。
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亜京目(プロフ) - キュウさん» いえいえ、お気になさらず。よかったらこちらの小説もどうですか(笑) (2019年5月3日 22時) (
レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - すみません！！コメントする小説間違えてしまいました！！ (2019年5月3日 22時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - ちょくちょく夢主の名前と苗字？が反対になってますよ〜 (2019年5月3日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
青鯖(プロフ) - 亜京目さん» ようこそ文スト沼へ( ^ω^ ) (2018年10月24日 20時) (レス) id: c8be7af1d7 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 青鯖さん» 最近友人に漫画を借りて一から読みました。文ストは初心者です。まんまと沼にハマりました… (2018年10月24日 20時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜京目 | 作成日時：2018年6月18日 15時
