第36話 終わらぬ嘆き ページ36
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「信じられない！なんてやつなの！」
「…リリー、落ち着いて」
「私は落ち着いているわ！これ以上ないってくらいに！」
３人の約束の場所であるフクロウ小屋は、今日は私とリリーの２人だけが集まっていた。セブルス君は今日の授業が終わってからずっと図書室にこもっている。ずっと貸し出しされていた本が返されていたらしく居ても立っても居られなかったようだ。
それでも流石に夕飯には間に合うように呼びにいくつもりだ。
綺麗な顔を歪めて荒々しく拳を握るリリーを見るのはこれが初めてではない。
「ああポッター！あいつが何をしてるか知ってるでしょう！最低な奴よ！」
ポッター含む悪戯仕掛け人は、この前かるく釘を刺したにも関わらず、セブルス君にちょっかいをかけるのをやめていない。たまに私単独にも悪戯と言う名の折檻を仕掛けてくるのだが、これが子供と思って舐めてかかると痛い目にあうと知っているため油断はできない。
厳密にはあと２人ほどいるらしいが特に目立っているのはポッターとブラックの２人だった。
ポッターたちがセブルス君に何をしているか、当然リリーの耳にも入っていた。
しかも、最近聞いた話だと、ポッターがリリーに惚れたようで、リリーはポッターから日夜問わずアピールを受けているらしい。この事もリリーのポッター嫌いを助長させている要因である。
心配になってリリーに聞いてみたところたいへん御立腹で、眉間にしわをこれでもかと寄せたかなり剣呑な顔をしていたので、これはまずいと思いフクロウ小屋に呼び出した次第である。同寮だもんね、逃げ場ないね。
今日はリリーが全てを私に話して落ち着くまで帰らないつもりだ。というかリリーが私を離してくれない。
「A！それであいつが___！」
「うんうん、ちゃんと聞いてるから。それで？」
彼らはホグワーツきっての秀才だった。それでもそこまで難しい悪戯をするには技術と知識が追いついていないようで、今のところは上手くかわすことができている。
しかし私は凡人だ。ちょこっとばかり魔法が使えるだけである。ホグワーツ一年生の、若輩者の未熟者だ。
非凡人たち相手にこの余裕がいつまで保つことやら。
いっそ私も鍛えるか、なんてね。
それにしても、リリーの話は私が思っていたより長く、かつ暴言混じりであった。
事態は私が思っていたよりずっと深刻だった。
そんなわけで、私はリリーのストレス発散を手伝っているのである。
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亜京目(プロフ) - キュウさん» いえいえ、お気になさらず。よかったらこちらの小説もどうですか(笑) (2019年5月3日 22時) (
レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - すみません！！コメントする小説間違えてしまいました！！ (2019年5月3日 22時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - ちょくちょく夢主の名前と苗字？が反対になってますよ〜 (2019年5月3日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
青鯖(プロフ) - 亜京目さん» ようこそ文スト沼へ( ^ω^ ) (2018年10月24日 20時) (レス) id: c8be7af1d7 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 青鯖さん» 最近友人に漫画を借りて一から読みました。文ストは初心者です。まんまと沼にハマりました… (2018年10月24日 20時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜京目 | 作成日時：2018年6月18日 15時
