第21話 断固たる憤怒 ページ23
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自室に戻ると、ルームメイトである２人の少女がきゃっきゃと楽しそうにお喋りをしていた。
私はそれを一瞥して、さっさと部屋から出たかったが、１人の少女に声をかけられてしまい、退室はかなわなかった。
「MsA、あなたもこっちに混ざらない？」
「…残念だけれど、これから用事があるから」
「用事？それは、あのスネイプと？」
「何故あなたにそこまで言わなければいけないの」
しつこく聞いてくる彼女は正直鬱陶しい。
セブルス君の名を口に出す際、“あの”を強調して、思いっきり軽蔑した顔をした彼女たちに私が取り繕う理由もなくて、刺々しくそう言い放つ。
「だって、あの名高いA家のお嬢様が、あんなのと一緒にいるんなんて信じられないわ！」
「そうよ、貴方の事みんな言ってるわ！おかしいって！」
もう１人のルームメイトも参戦し、私に訴えてくるが、一向に私の心には響かない
「だってスネイプは穢らわしい“半純血”＿」
そこまで言ってしまってから、せわしなく動いていた彼女たちの口がピタリと止んだ。
そして、まるで糸で縫いとめられたかのようにあるものから目が離せなかった。
アンバーの、怒りの目。
自分たちを射殺さんばかりにギラついた目を見てしまって、その瞳に圧倒されたからだ。
それは、自分たちと同年だとは思えないほど迫力に満ちていた。
声を出そうとしても、喉に空気がぶつかるだけで、音にならない。後ずさろうにも、足が固まって動かない。
彼女たちは今にも泣きそうだった。
そんなことも、頭に血が昇っているAには問題でなかった。
怒りをあらわにして、ずっと黙っていたAがようやく口を開く。
「…彼を馬鹿にするのは、私が絶対に許さない。他の誰が許そうとも、…絶対に」
「わ、わ、かったわ…っ」
「ごめ、なさっ」
「……」
顔を青くして自分を恐怖という感情一色で見つめる彼女たちを見ていれば、呆気なく冷静さが戻ってきた。
床に座り混んでポロポロと涙をこぼす少女たちに、普段ならばAは手を差し伸べていただろうが、Aはそれらを冷ややかな目で見下ろすだけだった。
あの言葉は言ってはいけなかった。
あの言葉を口に出さなければ、Aはここまで怒らなかったかもしれなかった。
そんなことを平気で言えるあなた達は、セブルス・スネイプという人のことを何も知らないじゃない…！
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亜京目(プロフ) - キュウさん» いえいえ、お気になさらず。よかったらこちらの小説もどうですか(笑) (2019年5月3日 22時) (
レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - すみません！！コメントする小説間違えてしまいました！！ (2019年5月3日 22時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - ちょくちょく夢主の名前と苗字？が反対になってますよ〜 (2019年5月3日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
青鯖(プロフ) - 亜京目さん» ようこそ文スト沼へ( ^ω^ ) (2018年10月24日 20時) (レス) id: c8be7af1d7 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 青鯖さん» 最近友人に漫画を借りて一から読みました。文ストは初心者です。まんまと沼にハマりました… (2018年10月24日 20時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜京目 | 作成日時：2018年6月18日 15時
