第19話 とっくにブックワーム ページ21
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その日の放課後、私たちは授業を終えて、談話室へ教科書などの勉強道具を置きに戻っているところだった。
リリーがグリフィンドールである今、セブルス君が私と行動を共にするのはごく自然な流れであった。
それでも、彼は仕方がないからといって嫌いな人といるような人ではない事は、短い付き合いながら知っていた。
私も、分かりにくいながらも、小さな子供のように可愛らしく好意的にされるのは満更でもない。むしろ嬉しい。
不器用な彼だけれど、授業で隣に座るのを許してくれたりするものだから、私はこうして今もほくほくと温かな気持ちを目一杯に抱えている。
−−−−
ホグワーツに入るまで同年代の親しい友人といえる人はいないに等しかった。唯一気が許せる相手は本や図鑑で、小さい頃おかしなくらい静かで大人しかった私を親が心配するほどだった。
あの人たちは、口には出さずとも子供らしくて尚且つ自分たちに順応な娘であることを私に望んでいた。なんて押し付けがましいのだろうかと今でも思うけれど、不審に思われないにこしたことはないから、それに気付いてからは親の目を気にして活発な態度をとるようになったのが懐かしい。
元気な外面を見せ始めてからは目に見えてホッとした顔をするようになり、私が興味を示すものはなんでも与えてくれた。勿論それは大量の書物である。
何代か前のA家当主が読書家であったらしく、家中に本棚が設置されていたし、書物室がおそらく3室ほどある。おそらくというのは、まだ私が見つけていないだけで家にはまだ書物室があるかもしれないからである。
そう、代々続くA家の屋敷はとても広かった。
幼い頃はハウスエルフを率いて移動しなければ迷子になるほどに。
闇の家系ならではの、どキツイ呪いの本はもちろんA家の歴史から物語まで、幅広く揃っていた。
だから、私の本好きがさらに加速したのは言うまでもないことだった。
ここホグワーツには、図書室があるらしいから今度絶対に訪れてみようと思っている。
もちろん、セブルス君やリリーを連れて。
第20話 合言葉から滲み出る蔑視→←第18話 負けず嫌いに遊ぶ
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亜京目(プロフ) - キュウさん» いえいえ、お気になさらず。よかったらこちらの小説もどうですか(笑) (2019年5月3日 22時) (
レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - すみません！！コメントする小説間違えてしまいました！！ (2019年5月3日 22時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - ちょくちょく夢主の名前と苗字？が反対になってますよ〜 (2019年5月3日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
青鯖(プロフ) - 亜京目さん» ようこそ文スト沼へ( ^ω^ ) (2018年10月24日 20時) (レス) id: c8be7af1d7 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 青鯖さん» 最近友人に漫画を借りて一から読みました。文ストは初心者です。まんまと沼にハマりました… (2018年10月24日 20時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜京目 | 作成日時：2018年6月18日 15時
