第13話 闇を掻き分け向かうは真紅 ページ15
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真新しい制服に腕を通せば、未だ何色にも染まらぬローブとネクタイに 自分がまだリリーやスネイプ君と同じところにいることが感じられた。
それは嬉しいけれど、どうしても危うい感じがした。
小さな小舟にスネイプ君やリリーと乗って、湖を渡ると、ホグワーツの敷地に足を踏み入れる。
目の前に建っているホグワーツ城を、首の筋が痛むほど反らして見れば、古めかしい城の空気が私を鷲掴んだ。
もう後戻りはできない。
そんなことは、あの手紙が届いた時から出来ていた覚悟だ。
今更何の文句を言う気もないから、私を掴んでいなくたっていいのに。
−−−−
きびきびとした魔女に連れられて向かった先は、大広間だった。
天井は、驚いたことに星空が広がっていた。
キラキラとまたたく星々は大変綺麗であったが、私の目を釘付けにしたのは、星の後ろの夜空だ。
私の好きな黒染めの藍と紫が混じった色だった。
多くの生徒や職員の目に晒される中、とうとう組み分けは始まった。帽子は高らかに叫び、次々と新入生たちをさばいていく。
ポッターは自分の言ったとおりにグリフィンドールへ入った。列車であれだけのアピールをされた後だから、別段驚くこともなかった。
驚いたのは、ブラックのことだ。
ブラックは組み分け帽子に、今までの生徒の何倍もの時間を唸らせた。
性根はグリフィンドール。けれど血はスリザリン。
きっと組み分け帽子は、ちぐはぐな彼をどうするのが一番良いか、考えあぐねているのだろう。
広間で騒いでいた生徒は、いつの間にかみんな口を閉じている。
誰もがブラックを、ブラックの頭の上でだんまりな組み分け帽子を、穴が開くくらい見ていた。
こんな大勢の視線を受けながら、ブラックは依然として堂々としていた。ただ、祈るように両手を組んで、目を固くつむっている。
長考の末、ついに組み分け帽子は決めた。
「グリフィンドール！！！」
スリザリン生の唖然とした表情は、グリフィンドールの弾けるような歓声にぼやけていった。
ブラックは、勇猛果敢な騎士道を選んだ。
−−−−
アルファベット順がおかしいことはご容赦ください。
第14話 だから、私は深緑に然るべき→←第12話 血筋という切れない鎖
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亜京目(プロフ) - キュウさん» いえいえ、お気になさらず。よかったらこちらの小説もどうですか(笑) (2019年5月3日 22時) (
レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - すみません！！コメントする小説間違えてしまいました！！ (2019年5月3日 22時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
キュウ - ちょくちょく夢主の名前と苗字？が反対になってますよ〜 (2019年5月3日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
青鯖(プロフ) - 亜京目さん» ようこそ文スト沼へ( ^ω^ ) (2018年10月24日 20時) (レス) id: c8be7af1d7 (このIDを非表示/違反報告)
亜京目(プロフ) - 青鯖さん» 最近友人に漫画を借りて一から読みました。文ストは初心者です。まんまと沼にハマりました… (2018年10月24日 20時) (レス) id: 7f37cdc276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜京目 | 作成日時：2018年6月18日 15時
