デート〜３日目の昼〜 ページ7
＊
事務所近くまでしょまと帰っきて、最後に片手で抱き寄せられて、私もと抱きしめ返す前にするりと離れて行ってしまった。
平「じゃあね」
「･･･うん、またね」
離れていく姿を見送って、次の人の待ってる場所まで急ぐ。
なんだか無性に切なくなるのはなんでだろう。
黒「あ、A〜」
「黒田」
黒「結構荷物もってるね。どっか預けとく？」
「･･･うん、ロッカー行っていい？」
黒「いいよー。行こっか」
ロッカーにショップ袋を預けて、そのまま手を繋いで歩く。
黒田は会ってからずっと嬉しそうにニコニコしてて、これは確認するまでもないのでは、と思ってしまった。
黒「今日さぁ、めっちゃ楽しみにしてた」
「そうなの？」
黒「だってAとデートだよ？３時間だけだけどすげー嬉しい」
「･･･そっか」
黒「服もいつもより可愛いし、メイクもちょっと気合い入ってるよね？」
「よく見てるね」
黒「当たり前じゃん。これが俺だけの為だったらもっと嬉しいけどね」
相変わらず気持ちをストレートに伝えてくるな。
思えば今までもずっと、黒田は素直に好意を見せてくれていたかも知れない。
「黒田は、私の事好きなの？」
黒「好きだよ。ずっと言ってるじゃん」
「そうだけど、」
黒「ずっと、そう言う意味で言ってたよ」
急に真面目な顔して、わざと低くした声で囁かれる。
これはだめだ！
「く、黒田っ！」
黒田「あ、照れてくれた。嬉しい」
「黒田！！からかわないで！」
黒「からかってないよ。本当に嬉しい。オレの気持ちがちゃんと響いてるって事でしょ？」
そういう事、なの？
私今まで照れる事もなかったのかな。
黒「これからは犬じゃなくて男として見てよね」
「う･･･その発言、何気に根に持ってる？」
黒「すこーしね(笑)」
これからはちゃんと俺の事を意識してよねって、黒田は笑った。
１日目からずっと思ってるけど、なんでこんないい男達が私なんかを好きになってくれるんだろ。
「なんでさ、私のこと好きになってくれたの」
黒「理由いる？」
「え？」
黒「Aだから好きになったんだよ。それ以外にないって。きっと他の奴らもね」
理由なんて後付だからね、恋なんて頭で考えて出来るものじゃないよって最もらしいこと言う。
感覚が大事らしい。
でもなんだかスっと入ってきた。
「そっか」
黒「うん」
「そっかぁ」
少しだけ気が楽になったな。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年7月3日 13時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - ひよこさん» 変化していきますよね。相手のいい所を沢山見付けて、決めていけばいいと思います。感想もありがとうございます。甘酸っぱくなれるように頑張ります（笑） (2020年6月5日 17時) (レス) id: 3559332e32 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - ひよこさん» ひよこさん、コメントありがとうございます。覚えていますよ。まだ答えは出ないとの事ですが、相手の方が待って下さる方で良かったですね。状況がくノ一ちゃんと本当に似ていて、勝手にときめいてます(笑)意識してみると、相手の今まで見ていなかった面が見れて気持ちも (2020年6月5日 17時) (レス) id: 3559332e32 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 思ってみたりしてます。作者さんのお話、今こういう状況だからなのか結構感情移入してみたりしてます笑これからも甘酸っぱいお話待ってますね (2020年6月4日 18時) (レス) id: fdb1fc9dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 言われました。焦って、空回りしてってのも嫌だったので少しほっとしました。告白されて、意識してこんなに素敵な人が私を好きだなんて言ってくれたんだと少し恥ずかしくなって。優しい目で見つめられて、また恥ずかしくなって。くノ一ちゃん一緒に頑張りましょ！なんて (2020年6月4日 18時) (レス) id: fdb1fc9dc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るい | 作成日時：2020年5月23日 7時
