私は英雄の家に居候しています。 (ページ3)

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2話　英雄さんと私ページ3

英雄さんに拾われてから何年経ったんだろう。私は18歳になり、英雄さんは25歳になった。
英雄さんは、毎日仕事に追われる生活をしている。
そりゃそうだ。レジスタンスの若きリーダーであり
「英雄」なんだから。私が彼を「英雄さん」と呼ぶのは
彼への尊敬ゆえである。
当の本人は「英雄」と呼ばれることをよく思っていないらしいが。

私はというと実は殺し屋と英雄さんの用心棒をしている。もちろん依頼は選んでいる。善良な人間を殺したくはないからな。何年も続けているおかげか少しづつ依頼が増え、依頼を選べるようにまでなった。裏の世界では「死神」と呼ばれている。ちっとも嬉しくないが。

まぁ、私たちの話はこれくらいにしよう。そうだな...
最近、英雄さんが噂のディストピアの管理AIを処分したという話でもするか。その管理AI、通称「ウラル」は多くの人間を殺していたらしい。殺すといっても頼まれればだ。しかも苦しまないように殺していたらしい。
私の仕事と似ているし、何なら私の方が罪人だと思う。
なんとまぁかわいそうな話だ。
で、そのAIの尋問を担当したのが英雄さんだったらしい。英雄さんはどんな思いで尋問したんだろうか。彼は何だかんだ優しい人だ。仕事に私情は挟まないと言っていたが、今回のこれは流石に私情が入ったりしたのではと思った。AIを処分した後、諸々の書類を提出するからすぐには帰れないと英雄さんからメールが来てたから、英雄さんが帰ってきたら聞いてみよっと。

まぁ、そんなわけで現在私、家で暇を持て余してます。
依頼もないし暇すぎる。...はぁ、機械いじりでもするか。機械いじりと言ってもAIを作ろうというのではない。作ろうとしているのはその器となる義体だ。ちょっとやそっとで作れるものではないが...ま、暇だしいっか。

こうして英雄さんが帰ってくるまでの暇を過ごした。
別に寂しいとかじゃないから！ただ暇なだけだから！
はぁ...早く帰ってこないかな...
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英雄さんが仕事に就いたのは18歳です。Aさんが拾われたのは13歳ぐらいかなと個人的には思ってます。あと、読み返しててふと思いました。
「ひでおさん」ではないですからね！！「えいゆうさん」ですからね！！
(読んでて不安になったので念を押しときます)