私は英雄の家に居候しています。 (ページ11)

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10話ページ11

『でもまぁ、楽しいですよ。それに基本仕事は夜なので日中は暇ですし。』

「！仕事...ですか。」

『ふふ、英雄さんから聞きました。私の仕事について知りたいんでしょう？教えてもいいですよ。条件がありますけど。まぁ、まずは朝食を食べましょう。』

「...ええ、わかりました。」

あれ、意外としゃべれるな。結構慣れてきたのかも。まぁ、ウラルの口調も丁寧だしね。

『お待たせしました、英雄さん。』

「ん？ありがとう。それで？二人で何話してたんだ？」

『あぁ、私の仕事について話してたの。』

「もう教えたのか？」

「まだ、教えられてません。それに条件があると言われました。内容はまだ教えられてませんけど。」

「ふーん。ま、教えてもらえるならよかったじゃないか。」

「条件次第ですね。まだ喜べません。条件の内容を知らないのに素直に喜べるのは、バカだけです。」

『つまり、英雄さんはバカってわけだ？』

「ええ、そういうことになりますね。」

「はっ倒すぞ、お前ら。」

『怖いなぁ、英雄さんは。』

「...はぁ。んで、その条件って何なんだ？」

『ん？あぁ、ウラルさんの義体をいじらせてくれるならっていう条件。』

「え...えっと、あのいじるとは...」

「あぁ～...A、こいつ尋問のときのことがトラウマになってるみたいだから、内容を具体的に教えてやってくれ。」

『あぁ、配慮が足りてなかったね。ごめんね。ていうか、トラウマ植え付けたの英雄さんじゃん。』

「うっ...まぁ、そうだけど。」

「...すみません、大丈夫です。あの、内容を教えてもらってもいいですか？」

『ん。まぁ、ウラルさんにとって必要かはわからないんだけどね。食事を摂れるように義体を改良しようかなって思って。』

「...は？それが条件ですか？聞いた限り、あなたにメリットあります？」

『あなたの義体に慣れることができるかもというメリットがあります。それに人間と同じことが出来るようにしておけば、外出した時とか、英雄さんの部下に詰められた時とかにごまかせるでしょ？人間と同じように食事が出来る義体なんてないからね。』

「それは...とても助かりますが。いいんですか？」