青天 ページ2
ﾁｭﾝﾁｭﾝ
鳥の鳴き声で目覚める。
A うーーーん 今日もいい天気。
青い空と一緒に、世界のいざこざも消えてしまえばいいのに…
そう、今は戦争の時代。女子までもが工場などに動員されている。
私もその一人だ。
母 早く起きてー！遅れるわよ！
A わかってるー
今日の朝ご飯は米と味噌汁だけ。私の家は畑があるからまだマシなほうで、食べ物に困っている人は山ほどいる。
日和 Aちゃーーーーーーーーん！
母 ほら！お友達来ちゃったわよ！
日和は私の親友。米を栽培しているお家だから、うちの野菜と交換することがよくある。
日和 お米持ってきたよー！
母 あらあら、いつもありがとうねー。今日はきゅうりしかないけど…
日和 大丈夫です！お米食べてもらいたいだけですから！
母 あらーありがとうねー！じゃあきゅうりたくさん持ってって！
２人がわちゃわちゃしている間に朝ご飯を食べる。いつもそう。
日和 Aちゃんはいつもネボスケさんだねぇ(笑)
A うるさーーーい！
日和 だってそうじゃーん！
なんて言っていると、工場に着いた。
私たちの通う工場は、飛行機などの設計図を移す作業をする。
工場長 今日もお国のために、全身全霊で働くように！
日和 工場長ってちょっと禿げてるよね(笑)ｺｿｯ
A ちょっｗｗ
工場長 おいそこの二人、やる気あるのか！罰として、昼飯は抜きだ！
日和 ええええええ
A ｼｮﾎﾞｰｰｰｰﾝ
A ひよりんがあんなこと言うからぁー(怒)
日和 だってー(笑)
「お国のために」なんて馬鹿らしいけど、この生活も意外と楽しい。
そんなことを、この時は思っていた。
なにも知らないくせに……
…………………………………………………………………………………………………………………………………………
言い忘れてましたが、日和さんは女子という設定です。
女形のときの日和さんを思い浮かべながら読んでください！
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作者名：るぅ☆ | 作成日時：2020年10月12日 17時
