夢うつつ。10. ページ10
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ーーーー 岸くんは、
どれだけのものを背負って、
こうして言葉にして伝えてくれているのだろう。
離れないで、と伝える彼に
守りたいから と 離れようとした私。
消え入りそうな、苦しそうな表情を見せる岸くんを
私が居なくなる事で、それで守れた と
思うことが出来るのだろうか？
はだけたシャツをそのままに
今度は私がギュ、っと 岸くんを抱きしめる。
「 っ、Aさ、」
『 ーーーー 私ね、
、、岸くんと離れたら、岸くんを守れるんだ。
って、思ってた。』
ぼそり、と呟く私の言葉に
岸くんは 私の肩を同じように抱きしめながら
耳を傾けてくれる。
『
、、こんなに素敵な人なのに、
私のせいでーー、
岸くんが 世間で悪口を言われたり、
嫌なレッテルを貼られたりする事が、
とても、怖かったの。』
" でも "
と 続けて すぐ側にある
私よりも温度の高い
岸くんの陽だまりのような匂いの シャツを掴む。
『 、、でも 本当は、
岸くんの事、、大好きだからこそ
自分に 自信が、、無かっただけなの。』
ーーー吐き出した本音に、怖くなった。
近すぎて、彼の表情が見えなくて、
顔色を伺うために そっと離れようとすると
「 ーーー、駄目です。
今 離れないで。」
ボフッ、 と隙間を埋めるように
彼の胸に引き寄せられて、私の願いは叶わない。
「
いやもうさ、、マジで、やべー。
、、、Aさん、可愛すぎるんだけど。」
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さあ(プロフ) - 更新たのしみにしてますね！ (2019年5月20日 21時) (
レス) id: 14aa9fcacc (このIDを非表示/違反報告)
kn(プロフ) - …最高すぎて言葉になりません(涙)更新心待ちにしています…！！ (2019年5月1日 5時) (レス) id: e65d82ec79 (このIDを非表示/違反報告)
hona0216(プロフ) - 今一番好きなお話です！！早く見たいなあっていつも思ってます！次の更新も楽しみにしてます！！ (2019年4月30日 16時) (レス) id: c67cdb877e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろたま
| 作成日時：2019年4月30日 13時
