めがねのまほう《二人でデート編》３ ページ42
ランチも食べ終え、今日はこれでお開き。
もう少し喜多見と一緒にいたいと思うのが心残りだけれど、明日もお互い仕事があるし、楽しい時間をくれた彼に礼を言おう。
……そう思っていたAだったが、不意に目に止まったのは一つの看板。
“薬と医学展”と書かれたそれは少し前から博物館で開かれているもので、薬の歴史や昔の資料など薬剤師としてAが惹かれる品々が展示されており、以前から気になっていたのだ。
(そういえば、この近くの博物館だったんだっけ…。)
なかなか足を運ばない為に行くのは諦めていたのだが、ここまで来たら是非とも足を伸ばしてみたい…。
そんな気持ちから無意識に足が止まってしまったA
に気付いた喜多見は、彼女の視線の先を追う。
「気になるんですか？その博物館。」
「あ、はい。前からちょっと気になってて。」
「なら、行ってみましょうか！」
「え？！でも、単に私が興味あっただけですし、また改めて来れますから大丈夫です。」
「まぁ、そう言わずに。時間ももう少しありますし、俺も興味がありますから行きませんか？」
ね？と言われれば断る理由等ない。
博物館で展覧会を見たならば、だいたい夕方頃になるから時間的にもベストだろう。
突然次の予定が決まったが、スマートフォンで情報を調べれば博物館は案外近くチケットも当日券があるらしい。
「よかった…！当日チケット、まだありそうです。」
「そうですね。Aさん、博物館についたら俺がチケットを「ダメです、喜多見先生！今度は私がチケットを買いますので、先生は入口で並んでて下さいね。」
いいですね、と確認する一言を添えて自分にそれ以上言葉の先を言わせまいと遮るように言うAに、喜多見は苦笑する。案外負けず嫌いらしい彼女の新たな一面を知れた事すら嬉しいと思う自分は、自分が思う以上に彼女に夢中らしい。
「なら、チケットはAさんにお願いします。」
「はい！私が喜多見先生をお付き合いさせちゃうんですから、任せて下さい。」
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カシオレ(プロフ) - exさん» はじめまして！コメントありがとうございました！励みになります。近々、めがねの続きをアップする予定ですので、これからもよろしくお願いします。 (2021年10月2日 17時) (
レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
ex(プロフ) - めがねの続き気になります！更新頑張って下さい！ (2021年10月2日 15時) (レス) @page10 id: 905bf9a542 (このIDを非表示/違反報告)
カシオレ(プロフ) - 。さん» ご指摘ありがとうございます！不明な点などあり、未熟ですが、これからもよろしくお願いします。 (2021年9月22日 19時) (レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシオレ | 作成日時：2021年9月22日 14時
