吾輩はナオである３ ページ32
「ふふっ。ナオくん、雰囲気が尚に似てるねぇ。」
「……誰が俺に似てるって？」
「Σわぁっ？！な、尚！」
声の方に振り返れば、壁に背を預け不機嫌そうな恋人。珍しく見慣れたスーツではなく、私服である事にも驚くAだったが、どうやら仕事終わりに着替えてから手土産に有名店のスイーツを持ってきてくれたらしい。
「い、いらっしゃい…。珍しいね、連絡なしで家に来るなんて。」
「今日は仕事が早めに終わったんだ。先生たちの接待もないから、これ買ってきた。」
机に置かれたお洒落な箱を開ければ、可愛らしいケーキ。感嘆の声をあげるAに、音羽は満足そうに口元を緩める。
「これ、凄い人気で並ぶお店でしょ？ありがとう、尚。」
「あぁ。Aのお母さんから皿とフォークも預かってきたから食べよう。」
そう言って、普段通りAの隣に腰を下ろす音羽。しかし、瞬時に小さな影がベッドの下から飛び出し二人の間に座り込んだ。
その正体はナオ。そこは自分の居場所だとばかりに不満さ含む鳴き声を音羽に向けて放つそれはまるで宣戦布告のようで、Aの部屋に猫が居た事に驚きながらもおもわず音羽は眉を寄せる。
「A、猫飼ったのか？」
「ううん、いきなり出張が入っちゃった友達から数日預かって欲しいって頼まれたの。…そのー……この子、偶然にもナオって言うんだけどね。」
ねっ？とAはナオの両脇に手を入れ持ち上げる。そのまま顔を近付ければナオはペロリと彼女の鼻先を舐めた。
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カシオレ(プロフ) - exさん» はじめまして！コメントありがとうございました！励みになります。近々、めがねの続きをアップする予定ですので、これからもよろしくお願いします。 (2021年10月2日 17時) (
レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
ex(プロフ) - めがねの続き気になります！更新頑張って下さい！ (2021年10月2日 15時) (レス) @page10 id: 905bf9a542 (このIDを非表示/違反報告)
カシオレ(プロフ) - 。さん» ご指摘ありがとうございます！不明な点などあり、未熟ですが、これからもよろしくお願いします。 (2021年9月22日 19時) (レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシオレ | 作成日時：2021年9月22日 14時
