続:めがねのまほう《情報収集編２》 ページ28
「あーぁ……早くくっつけばいいのに…。」
「…？秋波先生、どうかされました？」
「Σあ、いいえ！すみません、独り言です。さぁ、喜多見先生！早く注文しちゃいましょう。いつMERの要請が来るかわかりませんから！」
「ですね。要請自体、無いに越したことはないですが。」
目を細めて笑う喜多見に続き、決めたメニューをそれぞれ注文した二人は昼食を受け取ると、アクリル板をはさんでテーブルに座る。
互いに食事へ箸をつけ始めれば、口を開いたのは喜多見だった。
「そう言えば聞きましたよ、秋波先生。過去に症例が少ない心臓のオペ、成功させたって。凄いですね！」
「ありがとうございます。でも、高輪先生に色々と教えていただいたので。」
「高輪先生も貴女の事は称賛してました。私も秋波先生の論文を拝見しましたが、素晴らしかったです。内容は勿論ですが、私は貴女の発想に驚きましたよ。」
面と向かって褒められると、なかなか嬉しいもの。「ありがとうございます」と礼を言う美紀だったが、まさか自分の論文を彼の様な素晴らしい腕の医者が読んでいるとは驚きだ。
おまけに新薬等のデータを含めた医薬品に関する資料も最近は頻繁に読んでいるらしい、とAから聞く。
…唯でさえ立場的に忙しい喜多見は、家に帰っていないのではないか。
「喜多見先生、お忙しいのに文献なんていつ読んでらっしゃるんです？」
「だいたい夜ですね。最近はあまり時間が取れていないんですが。」
「無理されないで下さいね？Aも心配してましたよ？」
「…！Aさんですか？」
「はい。“あの量の資料を読んだら喜多見先生、寝る時間ないんじゃないか”、って心配してました。」
「そうですか…。俺は大丈夫なので、Aさんによろしくお伝えください。」
どこか困った様に、だが、嬉しそうな喜多見。
……あぁ、もどかしい。親友として、とても。
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カシオレ(プロフ) - exさん» はじめまして！コメントありがとうございました！励みになります。近々、めがねの続きをアップする予定ですので、これからもよろしくお願いします。 (2021年10月2日 17時) (
レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
ex(プロフ) - めがねの続き気になります！更新頑張って下さい！ (2021年10月2日 15時) (レス) @page10 id: 905bf9a542 (このIDを非表示/違反報告)
カシオレ(プロフ) - 。さん» ご指摘ありがとうございます！不明な点などあり、未熟ですが、これからもよろしくお願いします。 (2021年9月22日 19時) (レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシオレ | 作成日時：2021年9月22日 14時
