頑張る君に、幸運を。７ ページ22
そして、極めつけが先日後輩から受けた相談の件。
あの時は率直に自分の意見を伝えてみたものの、後から自分なりに“どう言葉をかけるのが正解なのか”を探したのだが、一向に答えは出ず…。
頭の中で音羽ならどうしただろうか、と悩みもしたが悩めば悩む程、自分の無力さを実感し、歯痒くてもどかしかった。
そんな感情を埋めるように、もしかしたら自分は無意識の内に仕事に没頭していたのかもしれない。
「……何か音羽くんが凄いから、追い付かなきゃって焦ってたのかも。」
「俺からすれば、君がいつも俺の先を行ってる。…これ以上進まれたら俺はきっと追い付けなくなるよ。」
そう言うと、優しく彼女の頭を撫でる音羽。
Aは胸に灯る擽ったさを感じながら心地良い温かさに身を委ねそうになったが、今自分は病院にいる事を思い出し慌てて彼から一歩離れた。
「あのっ…この書類、期限までまだあるから今日はデスクに置いて帰る。引き受けたからにはきちんとやり遂げたいから、後日やる事にするね。」
「そうして。俺も何か手伝えるなら協力するから。」
「ありがとう。……あの、音羽くん。」
「ん？」
「ちょっとこの後、相談事してもいいかな？」
「わかった。…なら、入口で待ってる。時間も時間だし、夕飯も食べよう。店は予約しておくから。」
その提案にAは控えめに頷くと、自分の医局へ向かい歩き出した。
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カシオレ(プロフ) - exさん» はじめまして！コメントありがとうございました！励みになります。近々、めがねの続きをアップする予定ですので、これからもよろしくお願いします。 (2021年10月2日 17時) (
レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
ex(プロフ) - めがねの続き気になります！更新頑張って下さい！ (2021年10月2日 15時) (レス) @page10 id: 905bf9a542 (このIDを非表示/違反報告)
カシオレ(プロフ) - 。さん» ご指摘ありがとうございます！不明な点などあり、未熟ですが、これからもよろしくお願いします。 (2021年9月22日 19時) (レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシオレ | 作成日時：2021年9月22日 14時
