めがねのまほう４ ページ13
「あ、やばっ！呼び出しかも。ごめんね、A。」
「ううん、全然。出ちゃって。」
「うん。……もしもし！はい……あ、高輪先生！はいはい…そちらの患者さんなら朝のカンファレンスで…。」
どうやら相手は親友と同じ科の女医、高輪らしい。優しく綺麗で腕も確かな彼女は人当たりも良く、一度美紀を介して食事をしたことがあるが、間違いなく自分が男性なら惚れていた筈。
それくらい好感を抱く女性だ。
「A、私呼ばれてるから医局に戻るわ！」
「ん、わかった。頑張ってね。」
「明日から遠方で学会だし、来週また連絡するから。」
「無理しないで大丈夫だよ。私は暫く通常業務だし、いつでも連絡待ってるし。」
「了解！じゃあ、またね。」
駆けていく親友を見送り、昼食を食べ終えたAが時計を見れば休憩時間はまだ大分残っている。部下を気遣ってくれる直属上司は月に一度、今日のような長めの昼休みをくれるから有り難い。
たまには少し散歩でもしようと普段足を運ばない道を歩いていると、視界に入ってきたのは青と白の大きな車。
「わぁ……こんな所にあったんだ、ERカー。T-01…だっけ。」
MERと書かれたその車体は圧巻で、おもわず感嘆の声がもれる。助けを求めている命を救う為に走るこの車は、まさにヒーローたちを乗せるに相応しい。
「カッコいいなぁ……。」
そう呟きながらAはそっと車体に触れてみる。
鉄の塊は冷たい筈なのに、胸が熱くなるのは何故だろう。
きっと、ヒーローである彼らが医療にかける気持ちが宿っているからなのかもしれない。
大の大人がこんな事を思うのは可笑しいだろうが、MERのメンバーがヒーローなら、薬剤師である自分はきっと薬という秘密道具を調合する博士のような位置だろうか。
一人そんな想像をしていれば、突然上から水が降ってきた。
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カシオレ(プロフ) - exさん» はじめまして！コメントありがとうございました！励みになります。近々、めがねの続きをアップする予定ですので、これからもよろしくお願いします。 (2021年10月2日 17時) (
レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
ex(プロフ) - めがねの続き気になります！更新頑張って下さい！ (2021年10月2日 15時) (レス) @page10 id: 905bf9a542 (このIDを非表示/違反報告)
カシオレ(プロフ) - 。さん» ご指摘ありがとうございます！不明な点などあり、未熟ですが、これからもよろしくお願いします。 (2021年9月22日 19時) (レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシオレ | 作成日時：2021年9月22日 14時
