洗いたてのシーツ２ ページ2
「ほら、見てください喜多見先生！とっても良いお天気ですよ！」
ベランダへ続く窓を開ければ、Aの視界いっぱいに広がる鱗雲。入道雲という暑い夏の象徴とは打って代わり秋の訪れを感じさせるその景色が嬉しくて、彼女は洗ったばかりの洗濯物を抱えながら感嘆の声をもらす。
この家の家主でありAの恋人でもある喜多見もまた、彼女の後ろから空を見るようにベランダへ顔をのぞかせた。
「おっ！随分と綺麗な鱗雲ですね。風もありますし、これなら洗濯物もすぐ乾きそうだ。」
「ふふっ。涼香ちゃんが帰ってくるまでに、全部終わらせちゃいましょうか。」
「そうしましょうか！大きい物は俺が干しますから、小さい物を干していただけますか？」
「はい、任せて下さい。」
そう言うと喜多見はAの抱えている洗濯物からシーツやバスタオルを抜き取る。互いに医者という仕事についているせいもあり、なかなか休みが重ならない二人だが、今日は珍しく休みが重なった。
特に出掛ける予定も組まずゆっくり家で寛ぐ事にしたのだが、彼の家にお邪魔した際に喜多見の妹である涼香が精を出していたのは家の大掃除。
その光景に掃除好きなAの気持ちに火が付き、参入してしまった……というわけだ。
「洗濯が終わったら、次は何しましょう？」
「涼香が帰ってきたら、とりあえずお昼にしましょう。休憩も大事ですから。」
「お昼をゆっくり食べるのって、久しぶりな気がします。」
仕事柄、昼休みは慌ただしいからまったり過ごすのは嬉しい。特に恋人と一緒の食事は格別だから尚更だ。
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カシオレ(プロフ) - exさん» はじめまして！コメントありがとうございました！励みになります。近々、めがねの続きをアップする予定ですので、これからもよろしくお願いします。 (2021年10月2日 17時) (
レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
ex(プロフ) - めがねの続き気になります！更新頑張って下さい！ (2021年10月2日 15時) (レス) @page10 id: 905bf9a542 (このIDを非表示/違反報告)
カシオレ(プロフ) - 。さん» ご指摘ありがとうございます！不明な点などあり、未熟ですが、これからもよろしくお願いします。 (2021年9月22日 19時) (レス) id: 4f6cb09541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシオレ | 作成日時：2021年9月22日 14時
