#23 約束 ページ24
「ずっと、好き」
なんとなく気づいていた話に相槌をうった。
「迷惑かもしれないけど言いたかった」
「迷惑じゃないよ!」
思わず大声で言ってしまった。私の声に驚いたように彼は目を見開く。
「私も好き。有名になっても、遠くには行かないよ」
頭に浮かぶ全部の好きの気持ちを話す。私も上手く纏まらなくて少し笑った。好きって気づいたあの時からずっと環のことを考えていた。恋って初めてだからこれは執着しすぎかもしれないっていうくらいだ。
「ありがとう、ずっと一緒にいてくれて」
「理のことも考えてくれて」
ホッとしたのか彼は柔らかい表情になった。私も気持ちが落ち着いた。すると彼は思いついたように言う。
「あのさ、もし、理と一緒にいられるようになったら三人で旅行しようよ」
「Aが昔言ってたみたいに」
『ここから逃げて、三人で世界中を旅したいな』
『旅したら、そのきれいな景色を小説に書き留めるの』
そういえば、小さい頃はそれが口癖だった気がする。覚えていてくれたんだ。
「俺、有名になってお金貯めとく」
「私も、すごい小説家になって稼ぐよ」
そんな子どもみたいな稚拙な約束を交わしてお互いに笑った。
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なつめみく - ええええ?!神!!すげーはまった!!なんか、たまきってめっちゃ可愛い!!今まで三月推しだったから盲目すぎて三月にばっか結婚しようとかいっちゃってたけどたまきも推しになりそー!!!がち可愛い!!! (9月28日 16時) (レス) @page26 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2018年7月13日 22時