【HQ】セッターで有名なあの子 (ページ5)

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4話ページ5

放課後

待ち合わせの場所で待っていると、運動着の黒尾先輩が来た。

黒「おまたせ！じゃー行こっか！」

着いたのはまさかの体育館。しかも、えっと、まって、なんで。

よりにもよって私が1番避けたかった、″バレーボール部″だった。

リ「あっれー！椿じゃん！！！なんでいんのー？」

とリエーフに言われた

『黒尾先輩に連れられて、何部か分からないうちに、ここに来ちゃった笑笑、今日は見学～』

黒「あれ？俺部活なにか言ってなかったっけ？」

言ってないですよ！
しかも2回も遮られてんの私、覚えてますからね？？

黒「まぁいいや、椿チャンって中学何か運動部やってた？」

あんま答えたくないけど、もういいや、言っちゃえ。

『バレーボールやってましたよ！...あ、でも高校ではバレーボールやらないですよ！』

黒「え、そーなの？じゃー話早いや！やる事分かってそうだし、教える手間省けるし、バレーボール好きなら、是非ともマネージャーやって欲しいな！」

え、まって、この人話聞いてた？

バレーボールやらないって今言ったじゃん！
それともマネージャーなら別って考えなの？

リ「え、椿ってバレー経験者なの？椿がマネージャーなら、もっと楽しくなりそー！！！ねぇ！入ってよ！！！」

いやいやいや、入ってって言うけど、そもそもリエーフもまだ仮入部じゃん。入る気満々なのね、笑

2人の押しに負け、なんか入る雰囲気になってしまった。これ、入部届け書かなきゃ大丈夫かなって思ってた私が甘かった。

早速黒尾先輩に入部届けを書かされ、顧問に提出されてしまった。ちなみにリエーフの分も。

あー、結局バレーボールから逃げたはずなのに、バレーボールに戻ってきてしまった。

何のために宮城離れて、東京来たんだろ。

好きなものは離れられないんだなー。っと思い、部活が終わってすぐに家に帰った。