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18話 ページ19

合宿当日

1回目の合宿は梟谷という高校でやる事になった。
梟谷は東京なので、バスですぐについた。


それにしても朝早くて眠いなー。


バスの中ではもちろん爆睡をかました。と言いたい所だが、そうもいかなかった。


『え、隣の席衛輔先輩なんですか??』


夜「椿〜、俺の隣嫌なのか〜!」


『いや、そんな事、ないですよ?』


ちょっと緊張するだけですよ?


夜「嫌なら、別に他の奴と代わるけど?」


そう言われて、衛輔先輩が席を立った瞬間私は思わず衛輔先輩の腕を掴んでしまった。

あ、やば。


夜「?、、」


『えっと、、、嫌じゃ、ないので、、、』


思わず腕を離す。
なにこれ、これじゃまるで、私意識しすぎてるってバレちゃうじゃん。


夜「そ、そうか…」

『はい…』


まじで沈黙だけはやめてーーーー!!!
気まずい。


夜「まぁ、あれだ、あの時の事気にしてて、気まずいなら、一旦忘れてくれていいぜ!」


『え?』


夜「俺が椿の事好きな事は変わりないんだけどさ、椿の迷惑になるくらいなら、一旦忘れて今まで通りにして欲しいなーって!」


『別に迷惑ではないですよ。でも、私だって、ちょっと意識しすぎちゃうというか、なんというか、、、』


その言葉になぜか衛輔先輩は赤面していて、不思議だった。


夜「…、、はぁーーー。本当に、そーゆうのずるいぜ???まぁ、そう言ってくれんのはすげぇ嬉しいけど!まぁ、あんま今は気にせずに、これからも仲間としてよろしくって事で!」


なんか、衛輔先輩の言葉で軽くなる事多いんだよなー。

『ありがとうございます…。じゃあ、これからもよろしくお願いしますね!衛輔先輩!』


そう言って、ニッコリと笑顔を向けた。


その笑顔で夜久が赤面してそっぽを向いたのは言うまでもない。そして、その事に相変わらず気づかない椿であった。

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作者名:椿 | 作成日時:2020年5月3日 21時

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