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10話 ページ11
何も言わずに夜久先輩は私の手をとり、私の家まで送ってくれた。
私よりも小さいのに手はゴツゴツしていて、ちゃんと男の人だと感じた。
家に着いた時も私はまだ泣いていて、夜久先輩はぽんぽんと頭を撫で、ニコッとし、
夜「大丈夫、お前は1人じゃない！俺が味方だからな！」
と言い、私をあやしてくれた。
思わずその行動に私は涙がまた込上がってしまった。
?!!
夜久先輩は私をそっと抱きしめた。
夜「俺、こんな身長だし、男としてみてもらえないと思うけど、椿ちゃんの事、誰よりも好きな自信あるぜ。」
え、夜久先輩が私を？？いつから？？
その言葉に私は思わず涙が止まり、赤面した。
『夜久先輩…えっと、その…』
夜「あれ、赤面すんだな！意外！俺の事男だと認識しちゃった？(やべぇ、可愛い)
まぁ、思わず告っちまったけど、返事はいらねぇよ！
好きな子が泣いてたら慰めんのは普通だろ！」
ｷｭﾝｯ。ってあれ？なにこれ。
夜「泣き止んだな！じゃあ、また明日な！」
そう言い、夜久先輩は私に手を振ってから帰っていった。
夜久先輩が男前すぎて、思わずドキドキした。
不意打ちの告白はずるい！！！！
宮城に行った疲れか、泣きまくったせいか、その日はぐっすりと寝てしまった。
＿＿＿＿＿＿＿＿
夜久side
(やっべー、思わず告っちまった。
でも好きな子があんな泣いてたら抱きしめちまうよ。)
「返事いらねぇ、とかカッコつけて言っちまったけど、はぁ。
まぁ、俺を意識してくれたし、まだまだ始まったばっかだよな！」
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作者名：椿 | 作成日時：2020年5月3日 21時
