51.fin ページ4
100本サーブも無事終わり、やっと解散！かなと思ったが、それもまた違ったらしい
一体私はなぜ白鳥沢に呼ばれたのだろうか……
あ、なんか監督と牛島さんがなんか話してる
なんだろ。
牛島「集合！」
「「「うっす！！！」」」
牛島「これからAチームとBチームに別れてゲームを行う。」
え？まじで？
皆顔死んでますよ？まじで言ってます？
さっきまで5点マッチの試合やって、帰ってきて100本サーブやったのに？？
流石にみなさん疲れ果ててますよ？
これ絶対監督の命令だよね？
鬼ですか？
監督「(人1)。」
「！はい」
監督「お前、コイツらと最後の試合をしろ。」
「え？」
それって、もしかして……
お別れ試合ってこと？
監督「おめぇらもいいな？」
「「「うっす！！！！」」」
皆の顔を見ると、さっきの死んだような顔とうって変わって、活き活きした顔になっていた
そして、私と目があった部員はみな、私に向かって笑顔を向けてくれた
私の、ための試合か……そうか。
.
.
あぁ、本当にここに来てよかった。
私本当に白鳥沢に来てよかった。
本当の仲間に出会えてよかった。
中学までは辛かった事が沢山あった。
1度は腐った時期もあった。
だけど、ここにこれて変われた。
なにもかも双子の兄、れんのおかげ。
そして、白鳥沢のみんなのおかげ。
.
.
今までの感謝も含めて、私は皆の前に立ち、とびっきりな笑顔で「ありがとうございます！」と言った
そしたら、皆は笑顔で「おうっ！」と返してくれた
.
.
兄貴と私。
顔も体格もバレーのポジションも全て同じ
瓜二つってやつ
でも違う所は……沢山あった
性格、性別、周りの環境
嫌な事も沢山あった
だけど、これを全部含めて、私の人生だ
私には沢山の大切な仲間と、たった1人の大切な兄と、大好きなバレーがある
それだけでもう何もいらないと思える
私にこれだけ大切なものがあれば、もう大丈夫だ。
私はこれからも成長していける。
��昨日の敗者たち 今日のお前は何者だ？��
バレーボールは面白い
バレーボールがあったから仲間と出会えた
だから……
��私は仲間がいてこその私である��
「はぁ。今日も頑張りますかね？」
.
fin.
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作者名：椿 | 作成日時：2020年10月1日 5時
