46(花巻side） ページ48
花巻side
今日は1日(名前)が青城に居なかった
バスの時の事といい、ウシワカに会った時といい、コイツは俺達に隠している事が多すぎる
無理に話せとは思わねぇけど、マネージャーにも関わらず俺らとの距離はいっこうに縮まらない
何か距離を置かれている様にさえ感じる
午前の練習では、白鳥沢の奴等に何か言ってたっぽいし
それに、自主練の時間にも青城に戻ってくる気配がねぇ
流石に3年組は心配になって、(名前)を連れ戻したわけなんだが……
今、目の前のコイツは、誰が見たって分かるくらいキレてる
花巻「及川はうぜぇのは分かるけどよー、そんなキレることかぁ？笑」
俺はいつも通りおちゃらけながら言った
でも次の(名前)の言葉に俺らは理解するのに遅れた
「別に怒ってないですけどね。それに、私の貴重な練習を及川さんに邪魔されたとか根に持ってないですから。これっぽっちも。」
いや、めちゃくちゃ根に持ってんじゃねーか笑笑
ん？？
待てよ？？
花巻「今……私の練習って言ったか？」
「？はい、そうですが」
花巻「まてまて、お前バレーやってたの？つーか、できのん？」
「はい、できますよ、元バレー部でしたし。」
及川「え！及川さんそんなの聞いてないし！！知らなかった！！！」
「はぁ……。だって言ってませんもん。……
あ、でも、国見君と金田一君は知ってますけどね」
おいおい、まじか、つーか今、国見と金田一が目線そっぽに向けやがった
及川「ていうか！女バレだった子が、なんで今男バレのマネージャーやってんのさ！？！」
おぉ、たまには及川もちゃんとした質問できんだな笑
「それはバスでの話聞いたならわかる事じゃないですか。」
あー、あれか。悪女潰し、からの悪女と友達に！ってやつか。
及川「いやいや！そのマネージャーになる前の話のこと！！それまで女バレでは見てないよ？？！」
花巻「お前、女バレまで手出してたのかよ……引くわー」
松川「目ざといやつー。」
「……うっわ、引くわ。」
及川「え、まって、(名前)チャンのはガチすぎて辛くなるやつじゃんか！……ていうより、さっきの質問！！！答えて！」
おいおい、今キレてんだし、それ以上聞いてやんなよ
「それを答えて私に何かメリットがありますか？何でもかんでも詮索してこないで貰えます？正直迷惑です。人には聞かれたくない事って1つ2つありますよね？これ以上土足で踏み込んでくんなよ。」
ほら、みたことか…
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作者名：椿 | 作成日時：2020年5月3日 21時
