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(名前)side
鷲匠「…まぁ、お前がなんで青城に行ったのかは知らねぇが、マネージャーをやるくらいだ。お前はまだバレーに関わっていきてぇんだろーよ。」
おっしゃる通りですよ。でも、バレー部のマネージャーになったのは偶然だけど。笑
マネージャーなら私が私を許せると思ったからね。
本当は高校でもバレーは続けるつもりだった、てか、続けたかった
でも、入学してから気づいたんだ
また私がよっちんを故障させたら？新しく仲間になった人を故障させたら？
そう考えたら怖くなって、いつの間にか入部できずにいた
仮に白鳥沢に残っていても、故障させた人が敵になったら？……きっと無意識に手を抜いてしまう……
そんなの嫌だ、だから何かと理由を付けて高校に入ってからはバレーに関わらずにいた
元々、私は赤点なんか採るような成績ではないし、本気を出せば1桁の順位にもなれる
クラスは頭のできで、振り分けられる。
よっちんと同じクラスになれるくらいのできだし。
よっちんは気づいてるのだろうか……
でも、結局諦めきれなくて、社会人サークルでバレーをやらせてもらっている
つくづく、私は中途半端な人間だ
「…ですが、私がまたバレーをやったら悪癖が出て、みんなに迷惑かかりませんかね…？」
鷲匠「安心しろ。あいつらはそんなやわじゃねーよ。」
「そう、ですか…じゃあ、私が選手を故障させても文句を言わないですか？」
鷲匠「言わねぇよ。……だが、少なくともうちの奴等はお前の"それ"を悪癖だとは思う奴はいねーよ。だいたい、故障するまでオーバーワークなんてあいつらはしねーよ。」
本当にそうなのかな？私の悪癖に耐えられるのかな？また、私バレーやってもいいのかな？
鷲匠監督に言われて、過去の事を少し思い出していたら2試合目が終わった。
2試合目
白鳥沢 青城
1セット目
25-20
2セット目
25-22
うん、怖いわ。私の一言(？)でここまで改善してストレート勝ちって…
青城のみんなにちょっと謝りたくなってきたわ…
工「どうですか？！！(名前)さん！！俺の活躍でストレート勝ちしましたよ？！！」
声のボリューム考えろや。耳がキーンとすんだわ
さっきは可愛い犬って思ったけど、やっぱり前言撤回だわ。
ずっとそのテンションで来られると流石にイラッとする
ていうか、１回練習試合で勝っただけでまじでうるさい
勝つのは嬉しいと思うよ？だけど、それに満足して努力しない奴は嫌いだ……
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作者名：椿 | 作成日時：2020年5月3日 21時
