【HQ】悪女潰しして何が悪い (ページ27)

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(名前)side

「「……。」」

うーん、いくら考えても彩が私の席の隣に来たのが分からない

いや、だって、貴方はみんなにチヤホヤされたいって言ってたよね？

こういう時こそ男子の隣に座るんじゃないの？

それに、私に話があるっぽいし。

え、この沈黙いつまで続くの？？私から話しかけるべき？

彩「…。私さ、」

やっと口を開いてくれた。

「？」

彩「最初はチヤホヤされたいって思ってなかったんだよね。むしろ逆だった…」

「?え？そうなの？!」

いや、え？これは流石に困惑だわ。

彩「うん。私さ、1年の時からマネージャーやっててね、その時は選手を支えたいって気持ちが1番だったの。」

衝撃が隠せない

彩「…でも、途中からね、やっぱり選手目的の子が来ちゃってね…。表の仕事は全て取られて、裏の仕事は全部私に丸投げされてたんだ。」

なんか、意外だ。今とは真逆だし

彩「その時に、泣かれちゃって。私が悪女扱いされちゃったんだ。結局誤解が解けて、その子は退部したんだけどね。」

悪女…ね…

彩「でもその時思ったの。なんで真面目にやってる私は選手に疑われて、本当の悪女は上手くやってんだろうって。泣けば済むんだって。だから、私はその時から自分も悪女になろうって思ったんだ。」

「…へー。」

彩「だって、私が悪女になれば選手目的で新しく
入るマネージャーを潰せるでしょ？…そしたらね、いつの間にか、本当の悪女になってた。」

本当の悪女かー。

【「はいはーい！これって濃さ全部一緒でいいの？」
彩「濃さなんて変えてないわよ。」】

でも、彩は最初から、あのスクイズ作りの時からそこまで悪女でもなかったってきづいてないのかな？

彩「悪女になったらね、泣けば済むんだって、選手に信用されるんだって、それをやってたら、選手目的の子もすぐいなくなったし。それに、いつの間にチヤホヤされるのもいいなってなって…」

味を占めたってやつだね？

彩「本当はね、貴方にもスポドリキャーとか、部室荒らして、罪を擦り付けるとかしようと思ってたんだよね…でも、なんか、できなかった。」

「え、それをやって欲しかったんだけど…あ。」

彩「…え？」

やべ、本音が口にでたわ。