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(名前)side
まぁ、その反応が妥当だわな。
「んっとねー、無計画で私の事潰そうとしてくんのよー！！流石に私も勉強以外の事は頭の回転早いから、余裕でかわせるんだよねー！」
吉田「へー。久々にバレーやってた時みたいな楽しそうな顔してるね。」
あ、そうだ
「ねぇ！それだよ！それ！」
吉田「ん、なによ？」
「私さ、今日早く行って、準備して、やる事無くなったからサーブ練習してたらさ、1年のレギュラーの子に見られた！！！」
まじ焦ったんだから！
吉田「あーあ。笑 でも、見られたからってその子達はマネージャー辞めさせてくるような人じゃないでしょ？」
「まぁ、そうなんだけど、なんで選手やらないのかって言われたー。」
忘れたい過去、でも忘れられない過去があった
＿＿＿＿＿＿＿＿
回想＿＿＿中学1年＿＿＿＿
私は小学生からバレーをしていた
中学に上がったときに事故にあって、選手から1度離れた時がある
その時はマネージャーをしていた
女子バレー部ではなく、男子バレー部のマネージャー
女子のプレイを見ると自分もやりたくなって嫉妬心で自分がおかしくなりそうだったから
そこには私の他にもう1人マネージャーがいた
そいつはいわゆる、悪女だった。
彩みたいなのとは段違いに酷い悪女だった
選手を味方につけるのはとても上手かった
私を追いつめるのも上手かった
そして、私を ''選手に戻す" のも上手かった
多分、そいつは私が小学生の時からバレーをしているのを知っていたんだ
事故で怪我してた所はとっくに治っていたけど、男子バレー部のマネージャーを続けていた
だって、その時は選手よりも、マネージャーがやりたかったから
みんなを支えるのが本当は好きだった
なのに、そいつは私の居場所を奪った
きっと、本当は悪女じゃなかったのかもしれない
_____「お前はさっさと選手に戻れ。ここはお前の居場所じゃねーよ。」_____
だけど、私はあの場所から、あいつのせいで除外されたと勘違いさせる言葉だった
分かってる、多分私の為にそうしてくれた事
女子バレー部に戻る機会を与えてくれたのも分かってる
けど…
思春期だった私にはとても辛く感じた
居場所を奪われたと勘違いしてしまう程に傷ついた
でも、よく考えれば分かった事だ
あれは、善意だった事、そして、......
私が選手として開花したきっかけだったという事
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作者名：椿 | 作成日時：2020年5月3日 21時
