十話 径 ページ10
…早く…家に…帰りたい…
…いつもの備品倉庫から出て、上層階にある会議室でミーティング中…
僕はぼんやりと、手元にある資料を見つめる…
←榎本さん!仕事中ですよっ!!笑
「このセキュリティシステムに関しては…」
企画の社員の説明が始まっても…僕の頭の中は、今朝のAのことで、いっぱいで…←笑
…それにしても…Aはなんであんなに、可愛いんだろう…←え、榎本さん?笑
…僕がキスをして…って、言った時のAの顔…
頬を赤くして…恥ずかしそうに、可愛い瞳を潤ませる表情が、可愛くて…←え、あの…榎本さん?笑
たまらなくなって…少し強引に、キスをした…
キスだけで…甘く潤む瞳と、唇から漏れる…切ない吐息…
僕の腕を掴む、その細い指先さえも…可愛くて…仕方ない…←え、榎本さんてばっ!!笑
…朝から…しかもきいの前で…イケナイとは思っていても…
Aを欲しいっていう、気持ちも…身体も、止めることができなくて…←え、榎本さ〜ん!!笑
…早く…帰りたい…
帰って、その…柔らかな身体を抱きしめたい…
その…小さな唇にキスしたい…
甘い声で…僕の名前を呼んで欲しい…
潤んだ瞳で…僕だけを見つめて欲しい…
Aの…笑顔が、見たいんだ…
はじけるような…Aのあったかい笑顔を思い出し、僕は幸せな気持ちになった…けど…
…朝から挨拶にきた隣の人に、Aの表情が曇った気がして…気になる…
何か、あるのかなぁ…
考えを巡らせる僕に…隣にいた渚は僕の顔を覗きこむ…
渚「榎本〜、またAちゃんのこと、考えてんの?」
茶化すように呟いた渚に、僕は真顔で返事をした。
径「いけませんか…?」←笑
渚「…いや…笑」
よく分からないけど、笑いをこらえる渚…
そんな渚に防犯システムの説明をしていた企画の社員が、ムッとしたように声をかけた。
「渚、このセキュリティシステム…説明してもらってもいいんだぞ」
その声に、渚はそっと肩をすくめた…
径「このパソコンを使ったセキュリティシステムの概要ですが、ロックのかかるパターンをパソコンのプログラムに記憶させることで、鍵の施錠、開錠を遠隔に操作する方法ですね…つまり…」
いきなり立ち上がって説明を始めた僕に、企画の社員達はびっくりした様子…
こんなシステム…説明を聞かなくたって、分かる…
…こんなの…余裕だ…
説明を終え、呆気にとられる企画の社員達を残し、僕は会議室を後にした…
径「…早く…帰ろう…♪」
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青(プロフ) - 凛ちゃんさん» ひとつでも得意なものがあればいいんだよ☆がんばったんだから大丈夫♪自信持って!! (2013年6月30日 9時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» 凛ちゃん♪テストお疲れ様でした(´Д`)がんばったね♪ (2013年6月29日 23時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 智loveさん♪ありがとう(>.<)今書いてるお話しが終わったら…番外編…書きますね♪待っててね~♪ (2013年6月9日 12時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
智love - 続編つくってほしいです!待ってます! (2013年6月9日 1時) (レス) id: 1d7a8ce039 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» お~♪りょーかいしました♪テスト、がんばってね(>.<) (2013年6月6日 14時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青 | 作成日時:2013年3月8日 23時