九話 ページ9
A「…そう、ですか…」
西園寺「ええ♪とってもステキな方ですよね♪」
…思わず、ベビーカーを掴む手に力が入る…
そんなあたしに気づかず…彼女は笑みを浮かべながら、次々とあたしを質問責めにした…
「いつ、ご結婚したんですか?」
「旦那様、お仕事は何してらっしゃるんですか?」
「お休みの日はご家族で、お出かけするんですか?」
………聞かれるのは、ほとんど径のことばっかりで…←笑
なんだかほんとに…この人…径のコト…気にいっちゃったの、かなぁ…!?
…困るんですけど…!!
あたしと径は夫婦なんだし、西園寺さんだって…結婚、してるんだよね…!?
あたしは思わず、彼女に問いかける…
A「あ、あの!西園寺さんちの旦那様は、どういう方…なんですか?」
西園寺「あ…ウチ、ですか…」
あたしの問いかけに、それまで笑顔だった西園寺さんの表情が一変する…
…ちょっと俯きながら、彼女は言いづらそうに言葉を綴る…
西園寺「…ウチの主人…出張がほとんどで、家にいないんですよ…帰ってくるのは、週末くらいで…帰ってきても、一人でいる時の方が多くて…」
…仕事が、忙しい旦那さんなんだなぁ…
でも、週末帰ってきても、一人でいるなんて…
それって、結婚したイミ…あるの、かなぁ…
そう思ったら、なんだか彼女が切なそうに見えて…思わず、言葉に詰まる…
西園寺「…だから、榎本さんのお宅が…羨ましいです…あんなステキな旦那様が、毎日いてくれて…おまけに可愛いきいちゃんもいて…♪」
そう言って、また柔らかな微笑みを浮かべる彼女…
…なんか、やっぱり…悪い人じゃ、ないの…かなぁ…←流されやすいですね…笑
そう思って、あたしも彼女に笑いかけたけど…次の彼女の言葉に、あたしは一瞬…息をのんだ…!
西園寺「…だから、主人がいない時は…何かあったら…榎本さんの旦那様、頼りにしてもイイですか?…お隣さん、ですし!」
A「……ええ…まぁ…」
思わず、口ごもるあたし…
そんなあたしに構わず、彼女は笑顔でたたみかけるように話し出す…
西園寺「良かった♪これからお隣同士、仲良くしましょうね♪あっ、あたし…皐月(サツキ)って、言います♪よろしくね♪…えっと…」
A「…あ、A…です…」
皐月「Aさん♪」
…なんだか…押しきられた感じ…笑
…やっぱり、イヤな予感が…するなぁ…
それを暗示するかのように…ベビーカーに乗っていたきいが、いきなり…泣き出した…
126人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» ひとつでも得意なものがあればいいんだよ☆がんばったんだから大丈夫♪自信持って!! (2013年6月30日 9時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» 凛ちゃん♪テストお疲れ様でした(´Д`)がんばったね♪ (2013年6月29日 23時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 智loveさん♪ありがとう(>.<)今書いてるお話しが終わったら…番外編…書きますね♪待っててね~♪ (2013年6月9日 12時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
智love - 続編つくってほしいです!待ってます! (2013年6月9日 1時) (レス) id: 1d7a8ce039 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» お~♪りょーかいしました♪テスト、がんばってね(>.<) (2013年6月6日 14時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青 | 作成日時:2013年3月8日 23時