三十四話 ページ34
…ガタンという音とともに…あたしの背後にある、非常口のドアが…開いた…!
その音に、思わず振り向くあたし…
…そこには…
…ブルーの作業着を着た…愛しい…径の姿…
A「…径…!?」
思わず、大きな声をあげてしまうあたし…
慌てて口をおさえ、径に背中を向ける…
扉を閉めると、径はゆっくりとあたしに向かって歩いてくる…
径「…こんな所で、何してるんですか…?」
すぐ後ろに、径の声が聞こえて…あたしは思わず、俯いた…
A「べ、別に!ちょっと、景色が見たくて!」
なんて答えていいのか分からず、苦しい言い訳をするあたし…←笑
A「けっ、径こそ…なんで、ココに…」
径「…貴女が…エレベーターで屋上に行ったので…」
A「な、なんであたしが屋上にいるって、分かったの!?」
ちょっとびっくりして…あたしは径の顔を見つめると、径はクスリと優しく笑った…
径「…いや…エレベーターの階数灯、見れば…分かりますけど…」
…そっか…←どんだけ天然ですか(笑)
…径に、そう言われ…あたしはなんだか、恥ずかしくなって…また、黙って俯いた…
…沈黙の中…少し強くなった風が…あたしの髪をふわふわと揺らす…
…次の瞬間…
あたしの身体は…径の胸の中に、抱き寄せられた…!
A「けっ、径!?」
背中に感じる…径の熱い体温に、胸がドキリとする…!
径「…また…泣いてたの?」
径に図星をさされ、思わず頬に手をあてるあたし…!
けっ、径…知ってたの!?
…泣いてばっかりのあたし…
恥ずかしくて…あたしはそのまま黙りこんだ…
そんなあたしを見て…径はゆっくりと…あたしの身体を振り向かせる…
ちょっと、顔をあげると…そこには…あたしの顔を覗きこむ、ゆらゆらと揺らめく…径の魅力的な瞳…
…その、形のいい額には…うっすらと、汗が滲んでいた…
…径…汗…かいてる…?
そーいえば…身体も、熱い…?
…さっき、非常口の扉を開けて屋上に来た…径の姿を思い出して…あたしはハッとした…!
A「…径…階段で…ここまで、きたの…?」
径「…はい…エレベーター…待って、いられなくて…」
…少し、照れたように笑う径の瞳に…あたしは堪らなくなって…その意外に広い胸に抱きついた…!
…径…ゴメン、なさい…!
こんなに、こんなにも径は…あたしのこと、思ってくれてるのに…!
…あたしは泣きながら…径の背中を…ギュッと強く…抱きしめた…
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青(プロフ) - 凛ちゃんさん» ひとつでも得意なものがあればいいんだよ☆がんばったんだから大丈夫♪自信持って!! (2013年6月30日 9時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» 凛ちゃん♪テストお疲れ様でした(´Д`)がんばったね♪ (2013年6月29日 23時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 智loveさん♪ありがとう(>.<)今書いてるお話しが終わったら…番外編…書きますね♪待っててね~♪ (2013年6月9日 12時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
智love - 続編つくってほしいです!待ってます! (2013年6月9日 1時) (レス) id: 1d7a8ce039 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» お~♪りょーかいしました♪テスト、がんばってね(>.<) (2013年6月6日 14時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青 | 作成日時:2013年3月8日 23時