三十三話 ページ33
…ヒドイ…よ…
…どーして、そんなこと…するの…?
…あたしが、家の鍵を無くして…径が、鍵を開けに来てくれて…
…そこから、始まったんだよ…あたし達…
西園寺さん…本当に、鍵…無くしたの?
嘘じゃ、ないの…?
…あたしと、径の…大切な、大切な思い出に…
勝手に、入って…こないでよ…!
…胸が締め付けられるような…苦しい感情で…息が、できなくなる…
…息が、できなくて…死んじゃいそうに…ツラい…
西園寺「…あっ!Aさん♪」
ふと、西園寺さんの声で我に帰る…
…気づかれたく、なかった…
廊下の向こう側…サラサラの髪を耳にかけながら、西園寺さんはあたしに微笑んだ…
西園寺さんの声に、それまでしゃがんで作業していた径も立ち上がる…
たぶん、いつもの青い作業着を来て…涼しげな顔であたしのことを、見てる径…
でも、その姿が直視できなくて…西園寺さんと二人…並んでる径なんて…見たく、ない…
…もぉ…ヤダ…泣きそう…
涙が溢れでそうになるのを、必死に堪えながら…あたしは乗ってきたエレベーターに…また、乗り込んだ…
…降下するエレベーターの中…
きいに気づかれないように…あたしはポロポロと、涙を流した…
…チーン♪
軽快な音とともに…エレベーターのドアが開いた…
…引き返してきちゃったけど…とりあえず…どこかで時間…潰そう…
そう思いながら、エレベーターを出るあたしときい…
だけど…
A「…あ、あれっ?…ここ…」
…気がつけば…降下していたと思っていたエレベーターは…実は…上昇していたらしく…笑
着いた場所は…屋上…だった…笑
「はいはい、すみませんね〜!」
あたしと入れ替わりに、エレベーターに乗り込む…掃除のおばさん…
A「…あ、すいません…」
…エレベーター…屋上のボタン…押されてたんだ…←笑
…とりあえず…ベビーカーを押しながら…屋上におりてみる…
フェンス越しに見える、住み慣れた街がとても小さく見えた…
A「わりと…景色、いいんだぁ…♪」←笑
こんな時でも…そんなことを思ってしまうあたしに…自分で呆れながら(笑)あたしはそっと、きいに問いかけた…
A「…こんな、頼りないママで、ごめんね…」
…そっと、ベビーカーのきいを覗きこむときいは…すやすやと、可愛い寝息を立てて眠っていた…
A「…そーだよね…疲れちゃったよね…」
鞄に入っていたブランケットをきいにかけて…あたしは小さく、鼻をすすった…
…その時…!
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青(プロフ) - 凛ちゃんさん» ひとつでも得意なものがあればいいんだよ☆がんばったんだから大丈夫♪自信持って!! (2013年6月30日 9時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» 凛ちゃん♪テストお疲れ様でした(´Д`)がんばったね♪ (2013年6月29日 23時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 智loveさん♪ありがとう(>.<)今書いてるお話しが終わったら…番外編…書きますね♪待っててね~♪ (2013年6月9日 12時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
智love - 続編つくってほしいです!待ってます! (2013年6月9日 1時) (レス) id: 1d7a8ce039 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» お~♪りょーかいしました♪テスト、がんばってね(>.<) (2013年6月6日 14時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青 | 作成日時:2013年3月8日 23時