二十九話 ページ29
A「なっ、なんで…受け取っちゃったの…?」
イヤな胸騒ぎと、心の奥で渦巻くモヤモヤで…あたしはつい、径にあたってしまった…
径「なんで…と、言われても…僕の帰りを待っていたようで…玄関先で、なかば無理矢理に渡されました…」
A「…いらない…って、言えば良かったのに…」
…興味なさそうに、サラリと答える径に…あたしはなんだか切なくなって…唇を尖らせる…
…よりによって、ネクタイなんて…
なんだか…とっても、イヤ!!←笑
…径のネクタイ…選んでるのは…いつもあたしなんだから…
きいを抱きかかえたまま…俯くあたしを見て…径はクスリと微笑んだ…
径「…何、拗ねてるの…?」
A「別に…拗ねてないもんっ!!」←明らかに…拗ねてますよね…笑
径「…受け取らない方が、良かった…?」
A「別に…そんなこと、言ってないしっ!!」←笑
明らかに…機嫌を損ねたあたしの顔を…径は涼しげな顔で覗きこむ…
径「…A…?」
…ちょっと掠れた声で、いきなり名前を呼ばれて…あたしの心臓が、ドキリとする…!
あたしを覗きこむ…眼鏡の奥の瞳は優しげに揺れていて…
思わず、目をそらしてしまう…
…アノ時しか呼ばない、あたしの名前…
艶やかに煌めく径の瞳を思いだし…なんだか…妙にドキドキする…←笑
おまけに、あたしを覗きこむ…径…
その距離は、意外に近くて…径の体温が伝わってくるみたいで…息が止まりそうになる…
径「…A…」
頬を掠める…径の甘い吐息と、触れられるくらい近くに感じる、径の形のいい唇に…ドキドキが、隠せない…!
径「…もしかして…」
顔を赤くして俯くあたしに…径はクスリと笑って呟いた…
径「…ヤキモチ…妬いてる…?」
A「…径のっ、バカッ!!」
…思いがけない径の言葉に、思わずカッとなるあたし…←笑
…笑いごとじゃ、ない…
…ヒドイよ…径…
…あたしがどれだけ心配して…ハラハラしてるか…分かんないの…
…そんな、ヤキモチだけじゃ、すまないんだから…
A「…もうっ、知らないんだからっ!!」
…悔しくて…悲しくて…切ない思いが、溢れそうになって…あたしはきいを抱いたまま、寝室に閉じ籠ってしまった…
径「……………夕飯…」←おあずけですか…笑
…何が起こったのか、わからないまま…キョトンとする径を残して…笑
126人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» ひとつでも得意なものがあればいいんだよ☆がんばったんだから大丈夫♪自信持って!! (2013年6月30日 9時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» 凛ちゃん♪テストお疲れ様でした(´Д`)がんばったね♪ (2013年6月29日 23時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 智loveさん♪ありがとう(>.<)今書いてるお話しが終わったら…番外編…書きますね♪待っててね~♪ (2013年6月9日 12時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
智love - 続編つくってほしいです!待ってます! (2013年6月9日 1時) (レス) id: 1d7a8ce039 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» お~♪りょーかいしました♪テスト、がんばってね(>.<) (2013年6月6日 14時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青 | 作成日時:2013年3月8日 23時