二十話 ページ20
…仕事だから…仕方ない…
…だって…お客さんだもん…
…そう言い聞かせながら、モヤモヤとした気持ちを吹っ切るようにあたしはマンションを出た…
…径は、西園寺さんのこと全然気にしてなかったみたいだけど…
西園寺さんの径を見つめる眼差しが、気になって…仕方ない…
ベビーカーを押す手を止めて…あたしはマンションの近くの公園のベンチに腰かけた…
…ヤキモチなんて…みっともないけど…心配、なんだもん…
…西園寺さんのことが気になって…
ベンチに腰かけて、俯くあたしを…きいが潤んだ瞳で覗きこむ…
きい「…ママ〜…」
A「うん?」
甘えるようにあたしを呼ぶきいの声に、あたしはきいを抱きあげた…
その柔らかい身体を抱きあげると、ギュッとあたしに抱きつくきい…
…あったかい温もりが、なんだか安心する…
…心配、してくれてるの…?
A「…きい…ありがとう…♪」
きいの柔らかい身体を抱きしめてると…不思議と心が落ち着く気がして…ホッとする…
…しっかり、しなくちゃ…
もう、あたし子供じゃないんだし…笑
そう強く思いながら…ベンチから立ち上がろうとすると…
「A〜っ!!」
……ん!?
…遠くから、あたしを呼ぶ声に思わず辺りをキョロキョロと見回す…
A「…あっ!!」
視線の先…公園の入り口に、あたしは懐かしい顔を見つけた…!
「A〜♪…やっぱり、Aだ♪」
…会社に勤めてた時の元同僚…(榎本さん前シリーズ参照…笑)
以前と変わらない、相変わらずの元気な笑顔で…あたしに駆け寄る…!
A「どーしたの?久しぶり〜!」
「うん♪この辺で仕事があって…もしかしたらA、いるかな〜、なんてフラフラしてたら…会えた♪」
突然の懐かしい再会に、思わず顔がほころぶ…
「きいちゃん♪こんにちわ♪…生まれた時に会った以来だから…すっごい久しぶり♪元気だった?」
あたしの腕の中にいる、きいの頭を優しく撫でながらあたしに問いかける元同僚…
A「…う、うん…」
思わず口ごもるあたしを見て、元同僚は優しく微笑んだ…
「また…なんかあったの?あたしと会う時は、なんでか分かんないけど…A、何かしら悩んでるよね…笑」
A「なっ、なんで分かるのっ!?」
…長い付き合いの彼女には、なんでもお見通しみたいで…ドキッとする…←笑
「…とりあえず、お茶でもする…?」
…優しく笑う元同僚に手をひかれ、あたしときいは近くのカフェに入ることにした…
126人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» ひとつでも得意なものがあればいいんだよ☆がんばったんだから大丈夫♪自信持って!! (2013年6月30日 9時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» 凛ちゃん♪テストお疲れ様でした(´Д`)がんばったね♪ (2013年6月29日 23時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 智loveさん♪ありがとう(>.<)今書いてるお話しが終わったら…番外編…書きますね♪待っててね~♪ (2013年6月9日 12時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
智love - 続編つくってほしいです!待ってます! (2013年6月9日 1時) (レス) id: 1d7a8ce039 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 凛ちゃんさん» お~♪りょーかいしました♪テスト、がんばってね(>.<) (2013年6月6日 14時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青 | 作成日時:2013年3月8日 23時