幸せはきっと僕の手の中に…2

☆おまけ☆ ページ49

…テレビ画面の中…水色の衣裳に身を包み、ちょっとふてくされたように踊る彼を見て…思わず笑みが溢れる…♪

…相変わらず、カワイイ♪

お仕事してる…歌のお兄さんの健太くんも…
普段の、ちょっとぶっきらぼうで…でも本当は優しい健太くんも…
…あの時の…ドキドキするほど、色っぽい健太くんも…

…全部…全部…大好き…

…健太くんのことを思うだけで…ドキドキして、顔が熱くなって…幸せな気持ちが、溢れてくる…

高鳴る鼓動を抑えようと…思わず胸元のシャツをギュッと掴むと…

…ピンポーン♪

…インターフォンの、鳴る音…

あたし慌てて、玄関ドアを開ける…！
…そこには…世界で一番、愛しい…彼の姿…

健太｢…今日のメシ…なぁに？｣

そう言って、唇の端をちょこっとあげて笑う…健太くん…

あたしの…大好きな笑顔…♪

…部屋に入ると、ライターを取り出して…タバコに火を着けようとする健太くんに…
あたしは堪らなくなって…思いきり…その胸に抱きついた…

健太｢ん？」

照れたように笑う、健太くんの吐息が耳元をかすめる…

A｢今日のご飯…健太くんの好きなものにしたよ♪｣

そう呟くあたしに…健太くんはイタズラっぽい笑みを浮かべる…

健太｢…やっぱ…メシより…コッチが先かな…｣

…艶やかに煌めく…健太くんの瞳を見つめながら、あたしはそっと瞳を閉じた…

…ライターを置いた健太くんの手が、あたしの頬に触れる…

…健太くんの誕生日に、プレゼントしたスターリングシルバーのライター…

年月を刻むごとに、鈍く光る輝きのように…
あたしもずっと…健太くんのそばにいるよ…

ずっと…一緒にいるって…誓います…

…健太くんの、ちょっと強引な唇が…あたしの唇に重なる…

身体中の力が抜けそうになって…あたしは思わず、健太くんの背中にしがみつく…

…その…健太くんの広い背中を抱きしめる…あたしの左手の薬指が…キラリと…光った…。

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