幸せはきっと僕の手の中に…2

91話 健太 ページ42

………あの後、俺は…会議室に呼び出され…真鍋さんに…こっぴどく……叱られた…笑

………

真鍋｢矢野くん…あなたって人は、まったく!!何やってんのっ!!｣

健太｢……す、すいません…｣
真鍋さんの前に立たされたまま…俯いてがっくりうなだれる俺…

…つい…言葉にしてしまった…←笑
なに、やってんだ…俺…

真鍋｢まぁ…なんとかなったから良かったものの…矢野くん！今月…減給処分よっ!!｣

健太｢そっ、そんなぁ〜…｣

………

…ため息が…出る…笑

…減給…処分かぁ……いやいや！そーじゃねーよっ!!←笑

『…俺と…俺…と……
……………ケッコン…して欲しい…！』

…なんてコト…なんて場所で、言っちまったんだよ〜!!
全国ネットでプロポーズなんて…恥ずかしすぎるじゃんか〜っ!!

…一人楽屋で頭を抱えながら、椅子に座り込み…頭をガシガシかきむしる…

……A…見てた…かなぁ…

優しく…ふんわり笑うAを思い出し、俺の心臓はドキドキと音を立てる…

…俺がAと…ケッコンしたい…って…
気づいた…かなぁ…

いっそう速くなる胸の鼓動を抑えるように、T シャツの胸元をギュッと掴んだ瞬間…！

俺のケータイが…鳴り響いた…！
ドキッとして、ケータイを取り出すと…
そこには…

『A』

…画面に映る…一番大切で、大事で…愛しい…その名前…

俺は、慌てて…ケータイを落としそうになりながら…笑
痛くなるほどドキドキする胸の鼓動をおさえ…電話に、出た…！

健太｢…もっ、もしもし…？｣

A｢…あ…健太くん…？｣

健太｢…おっ、おう！｣←笑

A｢…お仕事…終わったの？｣

健太｢…おっ、おう！」←笑

A｢じゃあ…良かったらなんだけど…ウチで一緒に、ご飯…どーかなぁ…と思って…健太くんの好きな、ハンバーグ作ったの♪」

健太｢…おっ、おう！」←笑

A｢よかったぁ♪じゃ、待ってるね♪｣

健太｢…おっ、おう！」←最後までこれかいっ！笑

…そう言って、普段と変わらない様子で…嬉しそうに電話を切るA…

………………つーかさ、もしかして……
…テレビ…………見てねぇ…の…!?

健太｢…マジかよ〜っ!!!!｣

…慌てて…損した…笑

一気に肩の力が抜けて…ホッと胸を撫で下ろす…

…なんか、良かったような…残念なような…ちょっと、複雑な思い…だな…笑

…ま、いっか…
夕めし…ハンバーグだし…♪←単純…笑

気を取り直して…俺は胸を弾ませながら、Aの家に向かった…

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