88話 ページ39
健太「じゃ、またな…」
…さりげなく、あたしを家まで送ってくれる健太くん。
あたしの家の近くまでくると、健太くんはクルリと振り返り帰ろうとする…
…あれ?…今日はウチにあがっていかないのかなぁ…
…あたしはもっと…健太くんと、一緒にいたいのに…
…なんだか途端に寂しくなって…
あたしは思わず、健太くんのブルゾンの袖口を引っ張る…
A「…健太、くん…」
…あたしの問いかけに、健太くんはびっくりしたように目を丸くしたけど…すぐにちょっと笑って、あたしの顔を覗きこむ…
健太「どーした?」
…あたしの大好きな、唇の端をちょっとあげて笑う笑顔…優しくあたしの目を見つめる揺れる瞳に…ちょっとドキリとする…
…あたしは顔が熱くなるのを感じながら…俯いて小さく呟いた…
A「…あの…もう……帰っちゃうの…?」
健太「…えっ!?」
あたしの言葉に…健太くんは慌てた様子…←笑
健太「…あっ、えっ!?…う、うん…その、あの…お前も俺も、明日…仕事だろ!…だから…今日は、帰るわ…」
…必要以上に慌てながら…笑
健太くんは、頭をかきながら…呟いた。
A「…そーかぁ…」
…ちょっと…寂しい…な…
俯くあたしを見て、健太くんは突然…あたしの肩をギュッと掴んだ…!
そして、キョロキョロと辺りを見回すと…
思いきったように、ポツリと呟く…
健太「…もう…お前……なんでそんなに…可愛いんだよ…」
そう言って耳元で囁くと…あたしの身体をグッと引き寄せ…優しく…甘く…抱きすくめる…!
健太くんの…華奢に見えるけど、意外に広い胸に抱きしめられ、ドキドキが…止まらない…!
A「…けっ、健太くんっ!?」
…思わず、健太くんの顔を見上げると…すぐ真上には、健太くんの…甘く揺らめく艶っぽい瞳…
A「…い、いきなり、どーしたの!?」
健太「…いーから……黙ってろ…」
…そう言うと…健太くんの瞳は…いっそう甘く揺らめいて…その形のいい唇が…あたしの唇に、触れた…!
A「…ん…」
突然の甘いキスに…身体中の力が、抜けそうになる…!
…あたしを抱きすくめる…健太くんの力強い腕と…あたしの唇に触れる…健太くんの優しくて、熱い唇に…何も、考えられなくなる…
…健太…くん…好き……大好き…
…長いキスの後…唇を離すと…健太くんは、照れたように…笑った…
健太「…おやすみ…」
…ちょっと猫背の後ろ姿を見送りながら…
あたしはまだ、胸のドキドキが…収まらないでいた…
52人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青(プロフ) - さおりさん» さおりさん♪イッキ読みしてくれて(笑)ありがとうございます♪ほんっとに嬉しいです♪続編、そろそろ書きたいと思います(*^O^*)待ってて下さいね!! (2014年1月10日 23時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
さおり(プロフ) - 読んでてすごくキュンキュンしました/////イッキ読みしちゃいましたw続編楽しみにしてます!! (2014年1月9日 0時) (レス) id: 2d6b95c3ce (このIDを非表示/違反報告)
たなまる(プロフ) - はい!楽しみにしてます!( ´ ▽ ` )ノ (2013年8月4日 9時) (レス) id: f774d04b81 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - たなまるさん» たなまるさん♪ありがとうございます☆とっても嬉しいです(*^O^*)続き、書く予定です…もうちょっとしたら(笑)待ってて下さいね~!! (2013年8月3日 14時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
たなまる(プロフ) - 本当にこの作品大好きです!是非続きが見たいです! (2013年8月3日 0時) (レス) id: f774d04b81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青 | 作成日時:2013年1月13日 12時