幸せはきっと僕の手の中に…2

86話 ページ37

守｢じゃあさっ、これから三人でご飯食べにいこーよ♪｣

…なんだか、突然健太くんに会いに来ちゃったばっかりに…
大変なコトに、なっちゃった…笑

…もう一人の歌のお兄さん…守さんは、ニコニコと笑いながらあたし達の顔を交互に見る。

健太｢ダッ、ダメに決まってんだろっ!!…お前だってイヤだよなっ!?｣

そう言って、慌てた様子であたしの顔を覗きこむ健太くん…

…この間、健太くんのお家にお邪魔した時もだけど…
なんか…健太くん…最近…超焦ってる…笑

A｢別に、イヤじゃないよ♪｣

慌てる健太くんを気にもせず、あたしはにっこりと微笑んだ…←ワルい人ですね…笑

守｢やったぁ！何たべようか〜？｣

A｢守さんの好きなもので、いいですよ♪｣

…ため息をつきながら、あたしと守さんの後ろを歩く健太くんを連れて、近くの定食屋さんに入るあたし達…

…ひょんなことから、三人で食事をすることになっちゃったけど…
まぁ、いっか♪
…歌のお兄さんしてる時の健太くん…どんな感じなのか…聞きたいし…♪

…四人掛けのテーブル席につき、健太くんの隣に座ると、健太くんはちょっと不機嫌そうに唇を尖らせ…ポケットに手を入れたまま、ドカッと深く腰掛けた。

守｢ねぇねぇ！矢野くんって、Aちゃんと二人でいる時もこーなの？｣

話したくて仕方ないって、感じで…守さんは身をのりだし、あたしに話を聞いてくる。

A｢えっ、まぁ…そーですね…｣

…ほんとは…もっと、優しくて…甘いけど…♪
…でも、そんなこと言ったら健太くんに怒られちゃう…笑

あたしの隣で、真剣な顔をしてメニューを見る健太くんに、思わず笑みが溢れる…

A｢あ、あの…仕事してる時の健太くんて…どんな感じですか…？｣
あたしの言葉に…健太くんの形のいい眉が、ピクリと動く…

守｢どんなって…不真面目だよ…笑｣

健太｢まもる〜…!!｣

肩をすくめて笑う守さんに、コワイ顔して睨む健太くん…笑
なんだか…漫才を見てるみたいで、思わず吹き出してしまう…！

守｢ウソウソ♪…確かに昔は不真面目だったけど…Aちゃんと付き合うようになってからかなぁ…？途端に真面目になっちゃって…｣

健太｢よっ、余計なコト！言うんじゃねーよっ!!｣

守さんの言葉に、健太くんはまた慌てて呟いた。

守｢…だからね…二人はケッコ…｣

健太｢おっ、おばちゃんっ！俺、和風ハンバーグッ!!｣

…健太くんのおっきな声に…守さんの言葉は…かきけされた…笑

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