幸せはきっと僕の手の中に…2

84話 健太 ページ35

健太｢…お疲れしたーっ…｣
守｢お疲れさまでしたっ！｣

…今日も仕事を終え、守と一緒に楽屋をでる俺…
あくびをしながら、大きく伸びをする俺に…守は何気なく呟く。

守｢矢野くんはさぁ…やっぱり、結婚するの？｣

健太｢は、はぁっ!?｣
突然の守の問いかけに、俺は思わずコケそうになる…！

健太｢なっ、なっ、なんだよ!!いきなり…！｣

守｢だってさ…矢野くん、全然僕とご飯に行ってくれないじゃないのさ〜！…あの彼女ができてから…笑｣
そう言って、口を尖らせる守に思わず笑ってしまう…笑

…ご飯、一緒に行ってくれない…って…
お前は俺の彼女かっ!?←笑

…まぁ、一緒に歌のお兄さんやってる…大切な仲間…だしな…

守｢…彼女だって、全然僕に紹介してくれないし…｣

健太｢ばぁーか！なんでお前に紹介しなきゃなんねーんだよ…でも…メシ、行くか？今日…｣

ションボリする守がなんだか、おかしくて…俺は守の肩を叩いた…

守｢ほんとに〜!?やったぁ♪｣
…コイツ…まさか…俺のコト、好きなんじゃ…笑
って、思うくらい喜ぶ守を見て…思わず、笑みが溢れる…

守｢ねぇねぇ！矢野くん…話しは戻るんだけど…ほんとに、結婚…しないの？｣
…エスカレーターに乗りながら俺の顔を覗きこむ守に、俺はポツリと…呟いた…

健太｢…そ、そりゃあ…す、するよ！｣

守｢いつ!?｣

健太｢いっ、いつって…そ、そ、そろそろ…かな…｣

…ほんとは、今すぐにでも…一緒に暮らしたい…
毎日…Aの笑顔が見たい…
その可愛い声が聞きたい…
その華奢な身体を抱きしめたい…

片時も…離れたく、ないんだ…

…で、でも…プロポーズの…その…タイミング…つーか…そーゆーのが、いまいち…わかんねぇよ…！←笑

守｢矢野くん…最近…変わったよね♪色々、考えてるんだね…」

守の言葉に首を傾げる俺…
そーいや、前に明音にも言われたな…？

健太｢そーかぁ？｣

守｢うん！だって前は…すっごいコワイ顔で歌ってたよ(笑)…でも、今はすっごい楽しそうに歌ってる…それに、前より…優しい…♪」

…昔の俺…そんなにひでぇのかよ…笑
って、思ったけど…確かに、そーかもな…

何をしても、上手くいかなかった俺…
この仕事だって…最初はめんどくせぇ…って、思ってた…
でも…違うって、感じたんだ…
Aと…出会ってから…

守｢…とってもイイ…彼女なんだねぇ…♪」

…守の言葉に、俺は恥ずかしくなって…ちょっと照れながら…俯いた…

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