幸せはきっと僕の手の中に…2

81話 ページ32

今日の夕飯は鉄板焼♪
…お肉、野菜、その他色んな具材が、テーブルに並べられる…

健太姉｢Aちゃん♪一緒にお皿、運んでくれる？｣

A｢はいっ♪｣

あたしはお姉さんに声をかけられ、キッチンに向かった。
差し出されたお皿を受けとると、お姉さんは満面の笑みであたしに問いかける…

健太姉｢ありがとね！Aちゃん♪…ねぇ、Aちゃんはいつウチにお嫁…｣

健太｢だぁ〜っ!!さっ、皿は俺が持ってくから、お前…あっち座ってろっ!!｣

…お姉さんの話しが終わらないうちに…突然、慌てながらキッチンに入ってくる健太くん…
あたしの手にあったお皿をひったくるように奪い取り…居間に戻るようにと、顔を横にブンブンと振った。

…なんか…健太くん…どーしちゃったの？←笑

笑いをこらえるお姉さんと、その隣でコワイ顔してお姉さんを睨む健太くん…←笑

そんな健太くんを気にしながらも、あたしはお父さんの隣に座って、グラスにビールを注いだ…

A｢お父さん、どうぞ♪」

健太父｢こりゃあ、嬉しいなぁ…早くAさんにがウチに嫁いで…｣

健太｢だぁ〜っ!!ビッ、ビールなんか自分でつげよっ!!お前…いいから食ってろっ!!｣

…今度は…お父さんの話しが終わらないうちに、キッチンから走ってくる健太くん…
あたしの手からビール瓶を奪うと、テーブルの上にドンと置いた…笑

A｢う、うん…｣

…なんだかよく分かんないけど…健太くん…テンパってる…笑
Tシャツ…肩でちゃってるし…笑

よっぽど慌ててるのか…肩で息をする健太くん…Tシャツさえも着崩れて…笑

日に焼けた鎖骨と肩先が見えて…こんな状況なのに…ちょっと、ドキリとしてしまう…不謹慎なあたし…笑

そんなあたしの邪な気持ちに気づくはずもない健太くんは、お父さんとお姉さんをコワイ顔して、交互に見ている…と…
突然…！健太くんの後ろに、どこからともなく…かっちゃんサンが現れた…！

ｶｯﾁｬﾝ｢で！二人はいつケッコ…｣

健太｢だぁ〜っ!!お前ら〜!!いーかげんにしろーいっ!!｣

かっちゃんサンの言葉にかぶせるように、大声で怒鳴る健太くん…
…よく、分かんないけど…ちっちゃい子みたいで…カワイイ…♪←笑

思わず、吹き出しちゃいそうになるあたし…笑

次の瞬間…！
健太くんはあたしの手を掴んで、勢いよく立ち上がった…！

健太｢…ちょっと、こっち来い…！｣

そう言って…手を引かれるまま、あたしは階段を上り…健太くんのお部屋に連れてこられた…

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