幸せはきっと僕の手の中に…2

79話 ページ30

…まだ、夢を見てるみたいな気分…♪

今日は、仕事がお休みの日…
あたしはテーブルの上に肘をつきながら…窓から見える、見慣れた景色をぼんやりと見つめる…

…あの日…健太くんの誕生日の日…
ドキドキするほど、魅力的な健太くんの甘い瞳に見つめられながら…耳元で囁かれた一言を思い出す…

『…A…ずっと…そばに、いろよ…』

…今思い出しても…ドキドキしちゃって…息がうまくできない…笑

…だって…健太くん…初めて…
初めて、Aって…呼んでくれた…
いつもは、お前…って、呼んでるのに…笑

…おまけに、あんな状況で…
あの色っぽい瞳に見つめられて…耳元で甘い声で囁かれて…あたし、どうにかなっちゃう…って、本気で…思ったんだから…

『…ずっと…俺のそばに…いろよ…』

…なんて…あんなに甘い健太くん…初めて…

思わず、あたしを見つめる艶やかな瞳と…熱っぽくあたしを抱きしめる健太くんの腕を思い出して…身体が熱くなる…！

…や、やだっ！…あたしってば…!!←笑

一人で焦りながら、顔を赤くするあたし…笑
なんだか喉が渇いてしまって(笑)冷蔵庫を開けてミネラルウォーターを一気飲みしていると…←笑

突然！
テーブルの上に置いてあるケータイの着信音が鳴り響いた…！

着信画面に表示される名前を見て…ドキリと心臓が音をたてる…！

…愛しい…彼の名前…

A｢もっ、もしもし！｣

慌てて電話に出ると、あたしの大好きな低くて心地いい声が、耳に響く…

健太｢…あ、俺……｣

A｢健太くん♪｣

健太｢…あの、さ…今…どこにいんの…？｣

A｢ん？…今？お家にいるよ♪」

突然の健太くんの問いかけに、ちょっと首を傾げるあたし…

A｢どーかしたの？なんか、あったの？｣

…ちょっと様子のおかしい健太くんに…？
あたしは心配になって問いかける。

健太｢…いや、さ…これから家で飯食うんだけど……お前も呼べって…親父と、ねーちゃんが…｣←笑

健太くんの声と一緒に…電話の向こうから聞こえる、賑やかな声に…思わず笑みが溢れた。

健太｢いや！無理しなくていいから!!いきなりだしさっ！｣

そう言って、何故だか分からないけど…笑
慌てて電話を切ろうとする健太くん…

A｢ううん！全然、大丈夫！今から行くね♪｣

あたしは二つ返事でオッケーして、急いで準備をして…健太くんのお家に向かった…♪

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