78話 健太 ページ29
……ポケットに手を入れると、指先に触れる…冷たい感触…
昨日の朝…Aがくれた…シルバーのジッポライター…
『…いつも、健太くん、100円ライター使ってるでしょ…だから…あ!でも…あんまり吸いすぎちゃ、ダメだからね!』
…朝…ベッドから抜け出し、恥ずかしそうにふんわり笑いながら…俺にプレゼントを渡すAの可愛い顔を思い出す…
『このライターね、スターリングシルバーって言ってね、使い込めば使い込むほどに、シルバーの色が馴染んで風合いが出てくるんだって♪』
…そう言って、一生懸命俺に話し掛けるA…
…俺のこと…考えながら、選んだのかなぁ…?
…そう思うと、胸があったかくなる気がして、思わず自然と笑みが溢れる…
健太「…やっぱ…かわいすぎる、な…」←笑
そう呟きながら、ポケットの中のライターを握りしめ…今日の仕事を終えた俺は、家に帰った。
いつものように、玄関扉を開ける俺…
健太「…ただいま〜…」
健太姉「おかえり〜!健太!…夕飯、できてるよ♪」
ねーちゃんの作ったカレーを食べながら(また、カレーかよ…笑)テレビを見てる俺に、ねーちゃんは思い出したように問いかける…!
健太姉「そーいえばさ、アンタ…いつ結婚すんのよ?」
健太「…ブッ!!…ッ、ゲ、ゲホッ…!!」
健太姉「やだっ!きたなっ…!」
ねーちゃんの突然のぶっ飛んだ質問に…カレーを吹き出す俺…!笑
それまで、しかめっ面して新聞を読んでた親父も、テーブルを鳴らしながら新聞を置いた。
健太父「…俺は、あの子なら賛成だ…ま、もっとも、お前には勿体ないくらいの子だからな…!」
健太「お、親父もねーちゃんも…ワケわかんねーこと、言ってんじゃねーやいっ!!」
口の回りのカレーを手の甲で拭いながら…俺は赤くなる顔を…必死に隠した…!←笑
健太姉「あら?じゃ、アンタ…どーゆーつもりでAちゃんと付き合ってんのよ?」
健太父「そうだ!男なら、はっきりしろ!!」
…ケ、ケ、ケッコン…って!?
い、いずれは…そりゃ…するよ…
するんだったら…アイツとじゃなきゃ…
Aとじゃなきゃ…したくない…
…Aと…結婚、したい…
健太「どっ、どーって…その…そーゆー、つもりだよっ!」
…俺の答えに…ねーちゃんと親父は…満足そうな笑みを浮かべてニヤリと笑った…←笑
…つーか…心の準備くらい…俺にもさせろよっ!
…放りなげたスプーンを、カレーに突き刺して…俺はがっくり…うなだれた…笑
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青(プロフ) - さおりさん» さおりさん♪イッキ読みしてくれて(笑)ありがとうございます♪ほんっとに嬉しいです♪続編、そろそろ書きたいと思います(*^O^*)待ってて下さいね!! (2014年1月10日 23時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
さおり(プロフ) - 読んでてすごくキュンキュンしました/////イッキ読みしちゃいましたw続編楽しみにしてます!! (2014年1月9日 0時) (レス) id: 2d6b95c3ce (このIDを非表示/違反報告)
たなまる(プロフ) - はい!楽しみにしてます!( ´ ▽ ` )ノ (2013年8月4日 9時) (レス) id: f774d04b81 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - たなまるさん» たなまるさん♪ありがとうございます☆とっても嬉しいです(*^O^*)続き、書く予定です…もうちょっとしたら(笑)待ってて下さいね~!! (2013年8月3日 14時) (レス) id: 0985fba5cd (このIDを非表示/違反報告)
たなまる(プロフ) - 本当にこの作品大好きです!是非続きが見たいです! (2013年8月3日 0時) (レス) id: f774d04b81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青 | 作成日時:2013年1月13日 12時