幸せはきっと僕の手の中に…2

77話 健太 ページ28

健太｢…全部……俺の…」

…その恥ずかしそうに潤んだ瞳も…ふわふわの柔らかい髪も…透き通るように白い首筋も…触れたら折れそうな細い腰も…甘い薫りのする唇も…

……全部…全部…俺の…
…離したく…ない…

ギュッと力いっぱいAの細い身体を抱きしめると…甘えたような声をあげるAがかわいくて…愛しくて…たまらなくなる…

…そう…ほんとは…色々…考えた…
…俺は、ただの歌のお兄さん…笑
…幼なじみのアイツは…たぶん仕事だって、ちゃんとしてる…
見た目だって…俺とは違って、チャラチャラしてねぇ…

…普通の女だったら…ケッコン…とか、するんだったら…そーゆーちゃんとしたヤツがいいんだろうけど…
俺だって、もし女だったら…迷わずアイツを選ぶ…

…でも…Aは俺を選んでくれた…
アイツじゃなくて…俺を…

……そっと、その柔らかい頬を撫でると…俺を見上げて、恥ずかしそうに…ふんわりと笑うA…

…その優しく笑う顔が…好き…なんだよなぁ…←ベタ惚れですね…笑

健太｢…俺のコト…好き…？｣

…分かりきってることだけど…確かめてみたくなる…Aの、気持ち…

A｢…うん…好き…大好き…♪」

俺の問いかけに、顔を赤くしながら呟くAがたまらなく、かわいくて…そっと…その濡れた唇に、キスをした…

A｢…け、んた…くん…」

健太｢…うん…？｣

キスの合間にも…吐息まじりに漏れる…甘い声に…俺は…どうにかなりそうになる…

A｢…好き…好き…」

…甘い声で…潤んだ瞳で…俺を誘うAに…
俺の胸の鼓動は…速くなるばっかりで…

こんな気持ち…今まで…感じたこと、なくて…
焦る…←笑

…好きすぎて……困る…！←笑

健太｢…俺も………好き…」

…俺の言葉に、おっきな瞳を潤ませて…俺の身体にしがみつくA…

その小さくて、華奢な身体を抱き寄せながら…俺は…ぼんやりと…思う…

…俺は…ただの歌のお兄さんだけど…
ガラだって、悪いけど…笑

…でも…俺を好きだって言ってくれる…お前が…好きだ…よ…
…大切に、したい…

…俺の腕の中で、甘く溶けるAの潤んだ瞳を見つめながら、俺はそっと…呟いた…

健太｢……A…ずっと…そばに、いろよ…」

………今が、夜なのか、朝なのか…分からなくなるくらい…俺は夢中で…Aの細い身体を…抱きしめた…

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